超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

読書(その他)

【ダメ男君にもなんと…?】伊吹有喜『オムライス日和』

宇藤君は、確かに物書きとしては芽が出ない人だよ?でもね、彼には気づいていないんだけれども誰にもない気持ちを読む力があるのよね。これだけでもすごいことなんだよ…?

【気づいたときは、もう手遅れで…】三島由紀夫『春の雪 豊饒の海(一)』

その本当の気持ちに気づいたときには、もう遅すぎました。しかしながら彼らはそのわずかな希望にすがりつこうとしたのですが…全四部作、開幕!!

【きものと、文と】森田たま『新編 きもの随筆』

私はきものに関して不得手なのでここに関しては触れないで感想を書きます、悪しからずご了承ください。凛としている女性ですが、結構壮絶な人生を送っています。

【使い分けは必要】酒井邦嘉『脳を創る読書』

今はこの本の当時よりももっと電子書籍は当たり前になっていることでしょう。私は紙派、なのですが理由があるんですよね。ながら作業には向かないんです、電子書籍。

【ゆるい遍路、ございます】宮田珠己『だいたい四国八十八か所』

お遍路と聞くと神聖で、とっつきづらいイメージがありますよね?ですが、ですがっ…この作品は実にゆるく、悪戦苦闘しているさまが見られますぜ?あ、ちゃんと割かし歩き遍路ですのでご安心を。

【数多くの人たちが現れた】伊集院静『美の旅人 フランスへ』

芸術方面はあまり明るくないから不得手なのよなぁ…なのでよい感想が書けないことをお詫びさせていただきます。やっぱりあの巨匠はすごいや。

【悩んだものたちに光を】伊吹有喜『BAR追分』

その人生に何も見出すことができない、困った…もしもそんなときに手を差し伸べてくれる誰かがいたならば…そんな手を差し伸べてくれる人たちがいます。どんなにダメな人でもね。

【ちょっと癖が強いかな】小林信彦『〈超〉読書法』

あー、著者名見て思い出した…この人私にトラウマ植え付けた方だ。なので否定的視点で感想を書く場合があります、悪しからず。

【とてつもないボリューム】伊集院静『伊集院静 美の旅人』

豪華、という一言に尽きます。本の分厚さに驚きこれでもかとある写真に驚き。芸術方面には明るくありませんが芸術に生きる人の生きざまはやはりすごいな、と。

【ある種禁書の問題作】山田風太郎『怪談部屋』

まあ著者名で大体お察しください案件なのだけれどもこの手のエログロが苦手な人は回れ右ね。奇形表現が結構えげつなくて狂気なのよ…

【隅から隅まで狂気】柳美里『フルハウス』

もはや狂気しかないんじゃないか、これ?というぐらいにどこからどこまでも登場人物が狂っています。ここまでよくも濃縮したものだと思います。

【最強の敵現る】平岩弓枝『はやぶさ新八御用旅(六)』

これにてこのシリーズは終了。正直この前の巻含めてこの巻もあまり読むことは推奨しません。ページ数が少ないせいかいろいろ省かれている感が強いのです。

【生き物の美しさと人の醜さ】ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』

何の事実の確認もない人間が向ける悪意ほど恐ろしいものはないと思います。そんな悪意にさらされ、なんの救いの手もなかった一人の少女。彼女が成長したとき、ある悲劇が…

【モノづくりが本来あるべきところ】池井戸潤『下町ロケット ヤタガラス』

現行はここまでとなっています。前後編の作品でしたがそれを読んだ価値がある!!と強く感じましたね。モノ作りは何のためにするか、というのを問われる作品です。

【最後の最後まで油断ならぬ】佐藤賢一『ハンニバル戦争』

この歴史の本を読むのは初めてかも…私は残念なことに歴史ものは得意ではありません。おそらく学習のトラウマと思われます(笑)でもこの作品はよかった!!と思えましたね。

【紫水晶が導く事件】平岩弓枝『はやぶさ新八御用旅(五)』

身元不明のその女性は、紫水晶を持っておりなおかつ白髪だった…そんな事件からはじまる今回の旅。何やらそこにはとんでもないものが隠れているようで…

【絶対神をも動かすしたたかな女】中村文則『王国』

一応主人公は娼婦という扱いとなっていますが、おそらく地位のある人専門の美人局だと思われます。だけれどもあの存在がやはり付きまとい…

【植物から巻き起こる出来事】朝井まかて『実さえ花さえ』

時代小説ですが、主人公は武士ではないのがユニークですね。花師と呼ばれる職業でいわゆる植物の品種改良をしているのが近いかな。何やら男にはある過去が…

【ある種の思想は、罪の面もある】リチャード・ドーキンス『進化の存在証明』

大作であります。その密度は途方もなく濃いです。多分読んでいて違和感を覚えるでしょう。そんなアホな考え方する人おる?って。残念ながらいたようですよ…

【人は人なんだよ、所詮は】池井戸潤『下町ロケット ゴースト』

最初の作品を見ているようだね…佃製作所が目をつけていた会社は巨大会社に訴訟を起こされていたのです。だけれども佃はあることに気が付いて…

【戦争の災禍は容赦なし】北杜夫『楡家の人びと 第三部』

ある場所である人の物語といわれていましたね。確かに、でしょう。だけれどもこの人残念ながら大嫌いなのよ。希望の象徴でもダメなものはダメね…

【深淵に生きる者たち】中村文則「掏摸」

救いはそこには一切ない。残念だけど少なくても主人公には一切ない。稀代の凄腕スリ師が関わってはいけないものに関わり、その身を崩壊させていくまで…

【忽然と消えた船の秘密】平岩弓枝『はやぶさ新八御用旅(五)』

一見するとつながりのないように思えた事件。実は深いつながりがあったのです。かつて根岸肥前守がいた場所で起きた事件。それにはある重罪が関わっていて…

【やがて到達する事柄】椎名誠『ぼくがいま、死について思うこと』

いつかはやってくる厄介なものです。いつ、何ぞでやってくるかわからないから。そして臨んだ形でもやってこないから。その後、どう扱われるか。

【不思議かつ、なんか怖い】赤江瀑『十二宮の夜』

これはなんだか不思議な雰囲気を醸し出していますなぁ!!原則悲惨な作品が多いです。中にはしんみりと終わるのもありますが…人って怖いものだよね。

【権力が立ちはだかる】池井戸潤『下町ロケット ガウディ計画』

その案件は当初断るはずの物でした。ところがその技術にかけるものに心打たれた佃航平はその協力を許諾します。ところが、またもや彼らを妨害するものが現れて…

【彼らの黄金の城は崩れていく】北杜夫『楡家の人びと 第二部』

もうさ、まともな人を探すのが苦労するという問題作なのよ。割と出てくる範囲で言うと二人ぐらい?あとはね…狂っているが相応しいと思うの。

【新手のあのアレか…?】ジョン・グリシャム『司法取引(下)』

この手の作品になれていない人だと終盤に驚くことになるでしょう。まあ、コンゲームといっているのでそういう展開がないわけではないのですが…

【まーたぶっこんできやがった!!】蘇部健一『六とん4 一枚のとんかつ』

この途方もない想像力は、やっぱり読者を裏切らない!!そして今回もこのレーベルにぶっこんじゃいけないものをぶっこんできたぜ!!やめなはれ(笑)

【この奇妙な力よ】コリン・ウィルソン『オカルト(下)』

読むたびにエネルギーが、切れていくぜ…力量が半端ないんだよね。ここまでそういう情報を集めてくるか、と。