超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【ゆるい遍路、ございます】宮田珠己『だいたい四国八十八か所』

明日もお休みだ。

手ェ負傷してるからそれでいいかも。

(怪力ゆえのどえらいけが)

 

 

 

 

宮田珠己『だいたい四国八十八か所』 だいたい四国八十八ケ所
宮田珠己 本の雑誌社 2011年01月
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こんなにゆるくていいの?いいんです!!

お遍路と聞くと様々な理由込めて

その旅をする人が多いイメージがあります。

実際に私もそのイメージを抱いていました。

 

この本に出会うまではね。

 

でも、お遍路は確かに寺をめぐるけれども

その行程は旅です、間違いなく旅だと思うのです。

だからその人によってはゆるくあっても

別にいいのではないでしょうか。

 

この本は、そんな3年がかりで

八十八か所を巡った

ゆるい旅人のお話です(笑)

 

感想

お遍路はなぁ、マメとの戦いなんだよっ!!

 

…著者のそんな声が聞こえてきそうな気がします。

実際に対策前もそうですし、

対策をしてさえも、マメというものは実に厄介です。

 

これは昔々、私も長時間歩行をしていた時期の

前哨戦でマメを作った覚えがあるので

嫌というほどわかっております。

(まあ原因は私の場合は靴でしたが…)

 

しかも最初の時には途中で靴が

ぶっ壊れるというトラブルにまでも見舞われるのです。

歩きが命だというのにこのトラブルは致命的…

 

このマメという史上最大の敵は

その後も何度も彼を苦しめることになります。

 

対策のために靴下を厚めにしようが

このマメという魔王級モンスターは

足に出現し、気力を奪うのです…

 

ちなみにこの本中には

様々なお遍路のお仲間さんたちが出てきます。

中には猛者もいらっしゃいます。

 

その猛者ですらもマメができてしまうのです。

その一番の敵は雨で足が濡れてしまうこと。

従来のフィット性が雨の濡れにより

阻害されてしまうわけですよ…

 

そうなると大変なことに

なってしまうわけでしてね…

 

なんかマメのお話ばかりになってるよ…

でも歩き遍路でこいつは大敵ですからね…

 

あと面白かったのはそれぞれの寺にも

バリエーションがあって

神聖な感じというより俗っぽいお寺も

まぎれていること。

 

それと実は言われている説が

とんでもない間違いだったりして

お遍路の本来の意味は…となってしまうこと。

まあ、それって人が作り出して神格化したんだと

個人的には思うだよな。

 

それで何かを見出せたり、

達成感を得たり、

もう沼って車遍路500回しちゃったり…

(これ本当のお話)

 

それぞれの人に、それぞれの色の遍路がある訳で。

そして格好も様々。

著者は割と緩いスタイルで正装ではないです。

やりやすい恰好でいいんだよ。

 

大事なのは気持ちだぜ!!

 

おわりに

意外だったのはお遍路の道で迷うことがあるということ。

案外マイナーな寺だと案内がひどい場合があるそうな。

それで迷った人がいるお話を聞いて著者も危うく…だったので。

 

ある種そう言う感も鍛えられるのかしら…

いや、それは案内表示の責任っぽいわね。

 

あ、お遍路以外のお遊び要素もあります。

なぜ著者よ、四万十川がゆるい川だと思ったんだ…!!

 

 

おしまい