超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

読書(その他)

【なにも、はじまらない】松井雪子『日曜農園』

何をあほなことをタイトルでぬかしやがるかとお思いでしょう。いや、本当なのですってば。何も始まらない、まさに、なのです。

【その表現は限られたもの】『村木道彦歌集』

限られた時期にしかできないこと、というのは残酷なことにあるのです。この歌集の人はまさにそれだったのでしょう。この歌の感覚はその時期だからこそ出せ、輝いていたのです。

【このラストはあまりにも…】梨木香歩『村田エフェンディ滞土録』

なぜこの本が高校生の課題図書に選ばれたかは理解できるはずです。特に最後です。ある言葉を含めればいかに酷なことか…

【悪習をぶち破れ!!】荻原浩『花のさくら通り』

崖っぷち商店街を何とかして活気づけよう!!だけれども、それは一筋縄ではいかないのだよ!!はびこる巨悪を蹴散らせ、花開けユニバーサル広告社!!

【人間関係系も追加】中尾政之『続 失敗百選』

失敗にはまだまだカテゴリーがある訳でして。今回はシステムトラブルや、マニュアル無視なども追加されています。それならば失敗は起きてしまうよな。

【ふさがることのない傷のごとし】島本理生『七緒のために』

どちらもチクチクと心に刺さってきますね。こういう時期はこういう事柄に時に過敏になり、傷ついてしまうものだから…

【やはりの展開のものが…】平岩弓枝『はやぶさ新八御用帳(十)』

これにてこのシリーズは完走となります。郁江がとんだ災難に見舞われたり、大竹金吾に縁談話があったり…最終巻らしく豪華なのですよ。

【気が付いたら、体が小さくなっていた】梨木香歩『f植物園の巣穴』

何やらちょっとした事情を抱えていた男。そんな彼が新たにやってきたのはf植物園。しかしながらそこで彼は不思議な体験をすることになって…

【ある種のアンサー物語】神永学『イノセントブルー』

ある種の人たちへの答えともいえる物語でしょう。この物語はあくまでもフィクションです。ここに出てくる事象は「真」かも正直分からないところです。だけれどもそうだとしてもそれをどうするかは…

【そういう作品です、あきらめなさい】蘇部健一『六とん2』

こういうある演出の無駄遣いをする方はそうそういませんね。ちゃんと使っているケースとちょ、おまなケースがあります。後者が好きですけれども…まじめな人は読んじゃだめね。

【そいつぁ無理難題だよ】荻原浩『なかよし小鳩組』

その名称だとそっち説もありますが…予想通りの展開となりましたわよ!!どうあがいても絶望がお待ちしております…

【人はエラーを起こす生き物】中尾政之『失敗百選』

人は過ちを犯す生き物だということ。これはどうしても不可避だということね。だからこそメカニックに頼らないといけない部分は出てくるのよね。

【ざんねんながら、ておくれです】三浦しをん『三四郎はそれから門を出た』

この方の本の中毒具合は並大抵のものではございません。私は一応その域には入っていますがわざわざなければ買うまではいきませんのでもぐりだと推測されます…(ただ表紙買いはいつかやりたい)

【失われつつあるもの】安田武『私の日本発掘』【再読】

もうすでに失われたと思われるものもあります。その人がいなくなったけれども続いているのもあるけれどもね。一番答えたのはそれで影響の出るものもあるのです。和紙とかは特に。

【あの色絡みが…】平岩弓枝『はやぶさ新八御用帳(九)』

色というと男女だけれどもいわゆる陰間絡みの事件が出てくるとは思いもよりませんでした。ただし、こいつは非常に凄惨な事件となってます。

【結構パンチがありますぞ】ペキョほか『本読むYoutuber、本を書く』

ついに、こんなのにも挑戦してみました。初小説系同人誌です。ミステリーをテーマにしたものと本好きあるあるな作品と。ミステリーはおっかない作品多いよ。

【相棒はどこへ行った…?】梨木香歩『冬虫夏草』

決してべったりではないけれどもかけがえのない友。そんな彼が2か月前からとんと姿を見せなくなりました。どうやら遠い所へといったしまったようで。綿貫は鈴鹿の山へと赴きます。

【豊かさは何を奪っていった?】森まゆみ『抱きしめる、東京』

当たり前のように物が手に入り、情報も当たり前のように手に入る。それは便利です。だけれども、そこに至るまでには様々な「失われたもの」があることは忘れてはいけないことだと思うのです。

【どうあがいてもダメじゃろな大嘘】荻原浩『オロロ畑でつかまえて』 

どうあがいても、時間が経ってしまえばわかってしまう明らかな嘘を宣伝材料にする崖っぷち広告社の強さよ。そして濃ゆい村の面々。でも村おこしにはひたむきなんだ。

【あのアイツが…】ダレン・シャン『ダレン・シャン8』

もう忘れかけていたやつらが、再びダレンの前に現れた時…もうこれは鬱々な展開となっております。読む際にはご注意を。

【児童向けレーベルで出した本気】根本順吉『空からの手紙』

一応対象は中・高校生向けとはなっていますがこれ、大学のテキストでも十分にいける代物です。高校以後の用語がおそらく出ているような気がするんだよな…

【人はひょんなことから、鬼になる】平岩弓枝『はやぶさ新八御用帳(八)』

様々な人間たちが織り成す事件たち。その中にはその時代の不条理を色濃く映したものもあります。何をしてももはや道がなかったという悲しみ…武士といえども、豊かでは必ずしもないのです。

【深く考えたら負けだよん】蘇部健一『六枚のとんかつ』

絶対まじめに読んでやろうと思わないように。第一序盤から失策を犯す探偵なんですもの。だけれどもそれなりに腕は上げていくのよ。あ、一応R-18気味なので苦手な人ブラウザバック。

【不思議なチームのカタチ】桂望美『週末は家族』

彼らは養子にはなってはいないので家族ではないんだよね。チーム、というのが正しいかも。それに里子の彼女は優秀な劇団のメンバーだからね。

【日常に不思議が紛れる】梨木香歩『家守綺譚』

家守としての生活は普段通りに流れていきます。ですが、ちょっとヘンテコな日常も紛れているようですよ。え、なんであなたがいるのでしょうねぇ…

【色々疲れた時のバイブル】河合隼雄『こころの処方箋』

いろいろな事柄が目まぐるしく起きる時代。こんな時には様々なギスギスが生じることがあります。どうすれば、それを解決できるのか…もしかしたら少しだけ糸口があるかもしれませんよ?

【まずはやる、を受け入れねばならないのか】高須正和・高口康太編著『プロトタイプシティ』

やがて物事を作る形式は大きく変わっていくことでしょう。フットワークの軽さ、というのが大事になってくるのかもれませんね。それを可能にした都市が深圳なのです。

【その情報は真か】塩田武士『歪んだ波紋』

もしもネットに流れる情報が真実ではないとしたら…もうこれはすでに起きている事柄ですけれどもね。挙句の果てにそれをエサにする連中もいる。起きない?どうしてそう言えるのでしょうかねぇ…

【で…?】清涼院流水『彩紋家事件 後編』

で…?このコメントしか思いつきませんでした。感想書くのも正直つらいねぇ…何もかもかみ合わないとこうも人って読み取るのを放棄するんだという好例の1冊となりました。

【劣等感を手懐ける】吉行理恵『湯ぶねに落ちた猫』

多感な時期の悲しい経験というものはいつまでも残るものです。著者はかなりダメージの大きい経験をして、それを引きずり続けてしまいました。そんな思いをすることがなければ…