超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【ある種禁書の問題作】山田風太郎『怪談部屋』

うれしいことがありました。

不得手なところなのによく頑張ったと思います。

私も気を引き締めて自分のなすことやっていこう。

 

 

 

 

山田風太郎『怪談部屋』

怪談部屋
山田風太郎

出版芸術社 1995年12月

by ヨメレバ

 

 

 

 

突き抜ける狂気へようこそ

狂気の人と言ったらこの人でしょう。

エログロナンセンス…

 

あの忍法帖シリーズは

ある種青少年は心を

かき乱されたに違いありません(そうか?)

 

そんな狂気に満ち溢れた作品集

ここに開幕です。

 

感想

そんな作品のトップバッターは…

ネタ枠で作品としてはまあこれはひどいだけど

うんこ殺人事件ですね。

 

ン?うんこだって?

うんこですよ、本当にタイトルこうなの。

うんこうんこ←これを言いたいだけ

 

感想文が臭ってきそうですね、ごめんなさい。

まあこれは地獄の審判へと望む

ひっでぇ夫婦の夫婦喧嘩の物語です。

それとおまけ(悪臭)

 

まあこいつらがひどいざまで地獄にやってくるのよ。

どっちも欲深でようこそ地獄へいらっしゃいましたね!!

といいたいようなやつらです。

 

まあ夫は嘘をついたことで地獄行き確定。

また自己保身に走った妻も結局は地獄行きで

うんこまみれだったのでうんこの虹を描き

地獄へグッバイとなりました。

 

これで終わらないのよ。

まあここからは明言は避けますが

うんこうんこうんこということで。

 

まあそのあとの作品もこのうんこほどじゃないけど

切ないえげつない作品というのもありましてね。

それが「双頭の人」という作品です。

 

この作品はある美人の女性に魅入られた

医者のお話。

 

その対極に出てくるのが醜い女医の

鳥扇玲子という女性。

 

だけれどもその醜さになぜかその男性は

惹かれてしまうのです。

 

でもそれはとてつもない悲劇への序章でしてね…

実はとんでもない事実を鳥扇は持っていました。

 

それ故に彼女は自分を好きになってはいけない

と言っているのです。

 

まあなんとなく答えはわかるのではないでしょうか。

いわゆるそっちの側面は…

というお話です、タイトルに相違はないということ。

 

まあまあ救われるものは一切ないに等しいけれども

鼻が「アレ」になってしまったかわいそうな男の

物語である「陰茎人」だけはまあましかも。

 

あまり紹介しすぎるとこの作品

扱っている環境がすべてだから

読む意味がなくなっちゃうんだよね。

それありきなのはまあ、目をつぶろう。

 

おわりに

実は殺気紹介した鼻がアレの作品は

再読作品でした。

あまりにインパクトが強すぎてああ!!と思ってしまったやつです。

 

あと、この作品の最後に出てくる「蠟人」も再読です。

これはある特異な体質持ちの女性に惹かれた男の末路とでも

いえましょうかね。

 

結局責任を取らなかったやつが悪いのよ。

自業自得ではあるけどやっぱり組み合わせが

グロいし怖いのよね…

 

彼の作品はこういったヘンテコでパンチが強く

なおかつ狂気にあふれている作品が多いのよ。

だから苦手な人は著者名で手を取るのをやめたほうが吉かも。

(ただフィクションばかりではない記憶が…)