2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧
動物たちに人名が与えられている大変ユニークな本となっています。中には魚が主人公になっていて食物連鎖の厳しさを目の当たりにもできます。
国内SF作品がギュッと凝縮されているのが、このアンソロジーです。ありとあらゆるものが題材となっていますが寓話的なある作品が印象に残りました。
WEBで試し読み後に購入した本。ロシアという国が「おそロシア」というのはこの点もあるのではないかと思います。そして最後に出てくる作品は必読。当たり前に生きていることがこれほどにもうれしいことって、ないはず。
自分の妻がある日、自殺。そして自分の知らないところで何か黒い何らかの出来事が起きていたとしたら…とんでもないお荷物義弟を抱えた作品、ここに開始なのです。
「わけのわからないもの」私は哲学をそう感じてしまいます。そう感じるのは日常の何気ない事柄をそれはそれは深く掘り下げるからなのでしょう。
ロシアにとらえられてしまった嘉兵衛たち。その生活は厳しく仲間たちは次々と異国の地へ斃れていきます。だけれども嘉兵衛は帰国を決してあきらめませんでした。
この本のネックは旧表現は見受けられること。だけれどもそれさえ乗り越えられれば今読んでも十分に面白い世界が眼前に広がるのです。
人の裏切りは、きついよな。
戦後の傷跡はあまりにも…
トレーニングやら日常やら。
そのままでは、いかんのよ。
絞られ続けた駒はこの世から逃げてゆく…
その都市は、波乱に満ちた歴史を送っていた…
どうやらこの本に出てくる人は、真の成功者ではないようだね。
どこかそれは空虚。
人はあくまでも侵入者。皮肉だけどね。
物悲しいSFは心に突き刺さるものだね。
人はなぜに、死を忌み嫌うのか。
フラグが来たか…先がおっかない…
そのジャンル、ワンパターンとか言っちゃダメ…
本編は、ちっとも進まないよ(笑)
笑えるものも、ぞっとさせられるものも。
その分厚さを取り消してくれるほどの、魅力。
その原因は情を抜きにすると浮き彫りになってくる。
ちょっと雲行きがな…