超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【とてつもない世界へのいざない】中沢新一『チベットのモーツァルト』

多分これはある種の学問をかじっていないと文字化けした文章にしか見えてこないもの。宗教と哲学の親和性って本当に高いんだなと感じましたね。

【南星屋、ピンチ!!】西條奈加「亥子ころころ」

ちょっと訳あり(有名どころのご落胤)な店主と、その子供、孫がおいしいお菓子を届ける心温まる作品、2冊目です。なんと、治兵衛が負傷してしまいます。だけれども救いの手は思わぬところから…

【豊かになること=幸福ではない?】三浦展『「家族」と「幸福」の戦後史』

多分この問題は今もずっと引きずっているように思えます。もしかしたらもっと根深いんじゃないかな。解決できることはないけど対策はできる気がするの。

【そいつは表現できないよな…】那須正幹『とびだせズッコケ事件記者』

新聞は文字で情報を発信する媒体。イメージをどういう風に沸かせるかって大事ですよね。今回はそんな学級新聞に三人組が挑みます。

【月は不吉】高田崇史『QED~flumen~ 月夜見』

今回は奈々とタタルの素敵なデート(?)なはずでしたが、行先で連続殺人事件が発生します。その関係性は月が関わるもの。いったいなぜその殺人が…?

【登場人物、救いようがねぇ】土屋隆夫『妻に捧げる犯罪』

ミステリー作品だけれども、こんなにも登場人物がクズ過ぎる作品、あんまりないような気がします。全員もれなくクズよ?

【とてつもなくおどろおどろしい】江戸川乱歩ほか「恐怖小説コレクションI 魔」【再読】

かなり前の再読本です。前ですので忘れているのは仕様で(笑)冒頭からなかなかのグロテスクな作品が出てきます。昔の作品なのでその時代特有のグロさがね…

【環境を変えるのには痛みも必要】熊沢誠『リストラとワークシェアリング』

労働の問題、というのは実に根深いです。そしてこの不況、会社が雇用者を容易に切ってしまいます。だけれども切るのは簡単。その後が最悪なんですよね…

【初恋という言葉には…】アミの会(仮)『初恋』

初恋という言葉の甘い意味だけにとらわれてしまうとかなりきつい思いをする可能性があるかも…?でもそういう作品のほうがインパクトはとてつもなく大きいのよね。

【人は懊悩する、だから哲学はあるのか…】スピノザ『知性改善論』

まず、あらかじめ宣言します。中の人は致命的に哲学を不得手とします。なので感想は破綻しているであろうことをお許しください。経験を積めばどうにかなるのかな…(この本文にも経験という言葉は出てくるけど…)

【誰もが知るであろうこの作品には…?】府川源一郎『「ごんぎつね」をめぐる謎』

教科書に載っており「知っている!」の世代が多いこの作品。だけれどもこの作品には知らないことがいろいろと隠されています。多分いろいろがなければこうも取り上げられなかったのでは…

【未来はいかに…?】藤村幸義『老いはじめた中国』【再読】

こういう作品って悲しきかな、寿命の短い本です。新書の性、というのを如実に表現していますね。だけれども結構お、と思えるキーワードは出てきました。

【ちょっとだけ秘密のある店主】西條奈加『まるまるの毬』

実はこの方はこのシリーズではない、別のシリーズが有名だったりします。実はBSでドラマ化されているのですから。今回はある店主にちょっと訳がある菓子屋で起きる「菓子」をテーマにしたほっこり作品です。

【なぜか、江戸時代へ…!!】那須正幹『ズッコケ時間漂流記』

三人組、時間を超えちゃう!!スケベ心(?)を起こしたハチベエがきっかけで江戸の時代へといってしまいました。もちろん、変な格好なので大変な目に遭ってしまいますが…

【その家には忌々しい事実が】高田崇史「七夕の雨闇」

一応QEDのサブシリーズで現行出ているのは最後。(完結させてないみたいなので)ただし、ものすごく意味深な部分が出てきており本編にこれなんかあるんじゃと思っております。

【妻の失踪は思わぬ事柄を…】土屋隆夫『赤の組曲/針の誘い』【一部読了】

都合により一部読了本となります。(針の誘いは既読のため)一人の女性の失踪が招く連続殺人事件。そこには決して触れられてはいけない真相が…?

【日本人の嫌な部分】島本慈子「ルポ 解雇」

この問題は今でも根強く残っているように思えてなりません。まず、それを議論する人たちに改善しようという意識がないのも大問題だと思うのですよ…

【なぜ陛下は誘拐された?】横田順彌「菊花大作戦」

著者は本来はSF畑の人です。「ハチャハチャSF」というとにかく楽しい作品を書くことで定評の方。今回は非SFものですがやっぱりハチャハチャしていますよ。