超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【この奇妙な力よ】コリン・ウィルソン『オカルト(下)』

明日は今日いけなかった分のほうへ回せるかな。

ただし、その場合は由々しき事態に

なりかねないかも。

 

 

 

 

コリン・ウィルソン『オカルト(下)』

オカルト(下)
コリン・ウィルソン

河出書房新社 1995年07月

by ヨメレバ

 

 

 

 

様々な魔術

もうね、世界観がぶっ飛びすぎていて圧倒よ。

読むのにどれほど苦労させられたことか。

 

あまり興味を抱けないモノって

これほど苦痛だとは思わなかったね。

 

以前けっこうな学術書てきなのをやったけど

それがほほえましく感じてしまうほど

今回のは難儀でした。

 

感想

うん、どうしてだろうね?

こういう魔術使いの人って得てして

「クルッテイヤガルノヨ」

どーしてー?

 

どう狂っているかというと

ご想像通りのあっち方面狂いです。

ひどいのだとまあまあ無理無理に…というやつもいたのよ。

 

しかもこいつは金持ちのボンボンだったのよ。

だからこそ最初のうちはまあいい暮らし向きができたの。

 

でもお金は無尽蔵に「ある」代物ではないのは周知の事実。

しかもこんなクレイジーな存在ですので

無論敵を作っていたことは想像するのは容易なことでしてね。

 

無論その評判からひとところにはいられなくなったりと

ま、そうなるなな運命をたどったわけですよ。

 

結局のお定まりのいけない何らかの

物質中毒になってしまい

1947年にこの世を去ることになります。

 

まあ、こういうのって当時はさぞかし神秘的に映っただろうね。

未知の世界との交流ができたりするっていうのがね。

 

私はそういう存在は信じないとは言わないけど

あまり刺激をしたいとは思えないので

関わりたいとは思わないのよ。

 

ね…?興味がないものだって言ったでしょ?

なので極悪な視点で冷めた目で読んでいたのは

言うまでもありません。

(感想文を書く人としてあるまじき行為)

 

だけれども時折出てくる人の定義たるものは

割と興味深く読ませていただきましたが。

 

その中でああ、と思えるのは

「人間は衝動と感情のどうしようもないかたまり」

至言だと思いません?

 

まあ、これらの行動がなければ

発見なんかもありませんし、ありとあらゆるものの

発展なんかあり得ないんですけれどもね。

人の根幹ですしおすし。

 

あとはある有名な作家の言葉も面白かったな。

「神が人間に確信を与えなかったのは確信が人間の自由を取り除くから」

これももっともよね。

 

確信できていたらこれもなんも起きなくなるよ。

まあ争いもない可能性もあるけど…

それって平凡でしかないよな。

 

なんか、奥が深いぞ…

 

おわりに

決してこの本はオカルトをあからさまに肯定する本では

ないということね。

 

あ、実はこの本にはロシアの例の怪僧が出てきます。

私は感想でははしょったけどね。

結構ひどい殺され方したのね。

 

そのいきさつがどうであれ、脅威であったことは

間違いのない事実だとは思うな。