超雑読と趣味と

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【紫水晶が導く事件】平岩弓枝『はやぶさ新八御用旅(五)』

筋肉痛が結構来ております。

うがいのときだけちょっと辛いかも…

 

 

 

 

平岩弓枝『はやぶさ新八御用旅(五)』

はやぶさ新八御用旅(五)
平岩弓枝

講談社 2014年05月

by ヨメレバ

 

 

 

 

謎の死体がもたらしたこと

一人の年が若いはずなのに髪が

白髪の女性の死体が発見されました。

 

その女性が持っていた紫水晶…

そしてそのあとに続く殺人…

 

どうやらそこにはあるとんでもない

不祥事が絡みついているようで…

 

感想

この本はね…いろいろと謎を残した感じで

終わってしまうし、いつものような最後のすっきりさは

感じられないのでイマイチ、という感じでしょうか。

 

ちなみにこの女性の死体ですが

ある事情を抱えた人物でした。

まあそれに関しては負の歴史が絡んできますね。

その女性も例にもれずそんな負の歴史の犠牲者でした。

 

そして髪がなぜ白いかというのは…

ある特質からくるものです。

少し前でしょうか、ネット記事でも

取り上げられることがありました。

 

本文中では髪の白さしか出てきませんでしたが

恐らく体も割と白みを帯びていたのではと

勝手に推測しています。

 

もちろん、この時代でこの体質持ちの人は

珍しいという点もあって、

しかも女性です、正直表には出せない人です。

(女性が表に出るのを良しとしないのは最近紹介した本で

大体察することができますよね?)

 

原則あるお寺に行くことを

その体質持ちは原則とするのですが

殺された女性はその禁を破り、こともあろうか江戸へと

男性を追いかけてしまったのです。

 

しかもその後にこの女性とも関係のありそうな

人が殺されることになるのですが、

こっちのほうが本当の真相となります。

 

だけれども扱われ方がどうもイマイチよくないんですよね。

かなーーーーり悪い、いやもう重罪でしかないことを

20日後に殺された男とその関係者はやらかしているのです。

 

でもかくかくしかじか、の事情で表には絶対に…!!できないのです。

何せ有力な家がそういうとんでもないやらかしを

やってのけてしまったので。

 

なお、この作品全編で行方不明、ということで

最後の最後まで新八郎たちを苦慮させる行方不明になった男の一人は

あるとんでもない事実がのちに判明し、行方は知れることになります。

 

これはどうにもできないよな…と思いつつ

なんかなかなか派手にいろいろとやっているのにかかわらず

パッとしないなと感じ、本を閉じることになったのでした。

 

おわりに

ページ数がよくみるとあまり多くないんですよね。

もしかしたら本来はもっともっと手広くするつもりだったけど

何らかの事情でそれがかなわなかった…?

 

でも本文中に「旅としてはさほど」的な描写はあるので

そうではないような気がするのです。

まあ新八郎の言うとおり、任務は難儀だったけどね…

 

ちょっともやもやとした感覚がありますね。

でもその気持ちをのこしたままではいられません。

次っ!!

 

 

おしまい