超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【最強の敵現る】平岩弓枝『はやぶさ新八御用旅(六)』

明日も結局行くことに…

うん、休みがないのは知っているけど

たまにほしいな…

 

 

 

 

平岩弓枝『はやぶさ新八御用旅(六)』

はやぶさ新八御用旅(六)
平岩弓枝

講談社 2016年01月15日

by ヨメレバ

 

 

 

 

紅花の秘帳が盗まれた?

盗まれた秘帳には、

様々な紅花に関するノウハウが書かれていたようで。

 

そしてそのノウハウはたった一人の女性しか

その存在を知ることはありませんでした。

 

その女性は夫亡き後、

男と一緒に出奔してしまい

それと同時にその紅花の秘帳は

行方不明になってしまったのです。

 

しかし、なかなか新八郎がいろいろと調べても

その行方はなかなかつかめず…

 

感想

これほどに、新八郎たちの面々が

とことんまでに弄ばれた巻がありましたでしょうか?

…いや、ないですね。

 

詳しくこの本の内容を読み解いてしまうと

その衝撃というのが味わえなくなってしまうので

あまり紹介しないように気を付けて

感想文を書いていきましょうか。

 

今回も実は前の巻と同じで

いわゆる船絡みの不正が絡んできます。

 

と、いいますのもこの山形の藩はかつて

とんでもないゲスクズ男、前沢藤十郎と呼ばれるやつが

藩政で好き勝手を尽くして財政を危うくしました。

 

無論こいつはきちんと追放されたものの

一旦手にしてしまった蕩尽という快楽を

やすやすと手放したくはないものです。

 

実はこの事件の関係者に

このクズ野郎の血筋の物が絡んでいるのです。

すべての犯行の始まりはこの

忌々しき血がもたらした惨劇だったのですよ…

 

今回ね、その真の黒幕が

本当とんでもないやつなのよ。

まさかすべてが…だったのとは

だれも思わなかったはずよ。

 

それは新八郎も、

関わり合いになった

いつもの面々たちもそう思ったことでしょうね。

 

実質動いたのが無駄だったのでは?

と思わせてしまいますし…

 

今回はこうしか感想が書けないところがつらいのよね。

あんまりこれ以上感想にうかつに触れてしまうと

真相部分の衝撃が消え去ってしまうの…

 

結局この黒幕は

捕まっても本当に今シリーズ通しての

最強の悪役に相応しい振る舞いをしています。

 

法が悪いまで言い放ったからね。

まあそうだろうよ、その長い間感じた

恨みつらみは相当だろうとも…

 

でもまだ救いはあったろうにね。

 

そう思うと悲しい作品ではあるわな。

 

おわりに

この巻とその前の2巻、なんでかは知りませんが

ページ数が極端に少ないのです。

そのせいなのか展開がどうもちぐはぐしたものになって

正直あまり世界観には浸れませんでした。

 

あ、今回はちょっとだけお鯉さんとの

うれしい場面があるかな。

モテ男に関しては藤助に見張られていたので特になし!!

 

 

おしまい