超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

読書(その他)

【どうあがいてもダメじゃろな大嘘】荻原浩『オロロ畑でつかまえて』 

どうあがいても、時間が経ってしまえばわかってしまう明らかな嘘を宣伝材料にする崖っぷち広告社の強さよ。そして濃ゆい村の面々。でも村おこしにはひたむきなんだ。

【あのアイツが…】ダレン・シャン『ダレン・シャン8』

もう忘れかけていたやつらが、再びダレンの前に現れた時…もうこれは鬱々な展開となっております。読む際にはご注意を。

【児童向けレーベルで出した本気】根本順吉『空からの手紙』

一応対象は中・高校生向けとはなっていますがこれ、大学のテキストでも十分にいける代物です。高校以後の用語がおそらく出ているような気がするんだよな…

【人はひょんなことから、鬼になる】平岩弓枝『はやぶさ新八御用帳(八)』

様々な人間たちが織り成す事件たち。その中にはその時代の不条理を色濃く映したものもあります。何をしてももはや道がなかったという悲しみ…武士といえども、豊かでは必ずしもないのです。

【深く考えたら負けだよん】蘇部健一『六枚のとんかつ』

絶対まじめに読んでやろうと思わないように。第一序盤から失策を犯す探偵なんですもの。だけれどもそれなりに腕は上げていくのよ。あ、一応R-18気味なので苦手な人ブラウザバック。

【不思議なチームのカタチ】桂望美『週末は家族』

彼らは養子にはなってはいないので家族ではないんだよね。チーム、というのが正しいかも。それに里子の彼女は優秀な劇団のメンバーだからね。

【日常に不思議が紛れる】梨木香歩『家守綺譚』

家守としての生活は普段通りに流れていきます。ですが、ちょっとヘンテコな日常も紛れているようですよ。え、なんであなたがいるのでしょうねぇ…

【色々疲れた時のバイブル】河合隼雄『こころの処方箋』

いろいろな事柄が目まぐるしく起きる時代。こんな時には様々なギスギスが生じることがあります。どうすれば、それを解決できるのか…もしかしたら少しだけ糸口があるかもしれませんよ?

【まずはやる、を受け入れねばならないのか】高須正和・高口康太編著『プロトタイプシティ』

やがて物事を作る形式は大きく変わっていくことでしょう。フットワークの軽さ、というのが大事になってくるのかもれませんね。それを可能にした都市が深圳なのです。

【その情報は真か】塩田武士『歪んだ波紋』

もしもネットに流れる情報が真実ではないとしたら…もうこれはすでに起きている事柄ですけれどもね。挙句の果てにそれをエサにする連中もいる。起きない?どうしてそう言えるのでしょうかねぇ…

【で…?】清涼院流水『彩紋家事件 後編』

で…?このコメントしか思いつきませんでした。感想書くのも正直つらいねぇ…何もかもかみ合わないとこうも人って読み取るのを放棄するんだという好例の1冊となりました。

【劣等感を手懐ける】吉行理恵『湯ぶねに落ちた猫』

多感な時期の悲しい経験というものはいつまでも残るものです。著者はかなりダメージの大きい経験をして、それを引きずり続けてしまいました。そんな思いをすることがなければ…

【男と女の間は狂うとな…】平岩弓枝『はやぶさ新八御用帳(七)』

男と女の関係というのはまさに複雑怪奇なもの。時にその関係が狂ったようになると思わぬ行動を起こしてしまうものです。

【消えゆくものたち】ダレン・シャン『ダレン・シャン6』

この作品は…読むにおいては覚悟が必要ですね。それだけバンパイアとバンパニーズの溝は深いということです。それはダレンですら恨みを晴らそうとした描写で理解できるはずです。

【詐欺師に訪れた悲劇】大沢在昌『語りつづけろ、届くまで』

なんて複雑な事情が関わっていやがるんだ…危うく詐欺の片棒を担がされそうになった坂田。何とか回避できたもののなんと殺人死体とご対面する羽目となって…

【前代未聞の指示来たぞ!!】清涼院流水『彩紋家事件 前編』

比較的今回の作品は読めるほうだとは思います。だけれどもね…やっぱり問題があったのです。これぐらいで納めてくれて、なお余計なことさえしなければいい作家なんだけどなぁ…

【イケてない侍がおってな…】平岩弓枝『はやぶさ新八御用帳(六)』

この本はね、実はある2つの作品が実質全部持って行っちゃっています(笑)この時代では稀有なイケてない、へっぽこなお侍さん。だって溺れちゃうんですもの…

【新たな命ができるとき】堤治『生殖医療のすべて』

最新の本ではないのでそこのところは注意。結婚→子供をもうけるではない時代にはなっていますが子孫を残すという行動は人に刻まれているものですよね。でも、それを全うしたくてもできない人もいる…

【地雷原を踏みぬくスタイル】大沢在昌『涙はふくな、凍るまで』

彼ほど不運なサラリーマンがありましょうか。ちょっとよからぬ行動をしたら、とんでもない現場に出くわししかも関係者が…うん、実に不運だと思うね!!

【最強最悪の悪女現る】イーヴリン・E・スミス『ミス・メルヴィルの決闘』

この悪女、マジヤバイ…その女はかつてメルヴィルに怒りを残したとんだやつでした。しかもよりによってなぜかどえらい身分でおられる。さらに…こいつ、メルヴィルを殺すつもりだぞ…!!

【忘れることは大事なこと】ジル・プライス バート・デイビス『忘れられない脳』

肝心なことを忘れてしまう…こういうときにああ!!と思うでしょう。でも、忘れたくても忘れられない、そんな状態だったら…ちょっと怖いですよね。

【ノーコメント】清涼院流水『カーニバル・デイ』

中の人がまじめに読むのを一定割合放棄した作品です。たまにいるのよ、読者を見下した態度をとる作者。この人もその域に入る人だな…

【想い人は拗ねる】平岩弓枝『はやぶさ新八御用帳(五)』

なんて罪作りな方でしょう。ただしメインの恋心は成就しないんですよね。もうイレギュラーだけど結婚しちまえ。

【どこまでもついてない…】大沢在昌『走らなあかん、夜明けまで』

何ともまあ、不運な男なんでしょう。アタッシュケースには社外秘の情報が入っていてそれは必要なもの。だけれどもそれをとられてしまった…!!ピンチだぞ、坂井勇吉!!

【いろいろな作品、あります】有栖川有栖『壁抜け男の謎』

いろいろな作品が楽しめます。もちろんメインの謎解き物も楽しいのですがそうでない作品もまた面白いです。ある名作に似た何かの作品はあら、と思うことでしょう。

【悪辣なやつらばかり】平岩弓枝『はやぶさ新八御用帳(四)』

幽霊よりも怖いものは人。実は幽霊騒ぎが起きている作品があったりもします。だけれども真相は…いろいろな悪い人たちが出てきます。

【もどかしいその関係よ】近藤史恵『ふたつめの月』

まったく、この久里子という女の子は本当にどうしようもないんだから!!だけれどもね、その何とも言えない気持ち、すごくよくわかるんだぜ。

【親子の難しさ】村上春樹『猫を棄てる 父親について語るとき』

この作品は異例の作品かな。ページ数もとても少ない。だけれどもとても濃くて、悲しくて、切ない。あくまでも人は他人なんだ、近しい関係でもな。

【まさかのまさか…】イーヴリン・E・スミス『ミス・メルヴィルの復讐』

いろいろとハードな事実が出てきて対応が追い付かないぞ、これ。今回メルヴィルが狙うのは彼の父親の仇と言えるある大統領。しかしながら思わぬ事実が露呈していき…

【とんでもない事実が出てくるぞ】ジュール・ヴェルヌ『カルパチアの城』

終盤にけっこう元も子もない情報が出てきたりします。おいこらよせと思ってしまったのは内緒。実なあの城にはね…