超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【まずはやる、を受け入れねばならないのか】高須正和・高口康太編著『プロトタイプシティ』

 

明日、明後日も決定となりました。

うん、予定通りだな。

 

 

 

 

高須正和・高口康太編著『プロトタイプシティ』

プロトタイプシティ
高須正和/高口康太

KADOKAWA 2020年07月31日

by ヨメレバ

 

 

思い立ったら…

深圳にあるものはこのフットワークの軽さでしょう。

アイデアを即形にする。

これは個人という点も大きいのだと思いますね。

 

ただし、ご想像の通りですが

これだけフットワークが軽い以上

それが実を結ぶ確率は大変低いということ。

さっさとしゅーりょーな事態は日常茶飯事です。

 

だけれども、それが大当たりすれば…

バーンと利益が発生するのです。

そんな不思議な都市、深圳のお話。

 

感想

まず、この本の感想を述べるにあたり

お伝えしなければならないことがあります。

 

中の人は、大体においてフィクションがメインであり

あまりこういったビジネス書、新書関係は

どちらかといえば不得手となっております。

 

非常にお見苦しい文章が並ぶかと思いますが

どうかご容赦くださいませ。

 

なんてすごい世界なんだろう、と思いました。

文章からもスピードの速さが

ひしひしと伝わってくるんですよね。

 

深圳で生み出されるビジネスはフットワークが命なので

使われる関連機器というのも無論小ロットが原則です。

そもそも規模も小さい場合が多いですからね。

 

それを行える受け皿がある、というのがこの都市の強みですよね。

私も魔境と呼ぶあるサイトがありますが

このフットワークの軽さを垣間見る瞬間があります。

 

そのものの記述をすると広告を

はがされかねませんのでぼかした形で書きますが

ある嗜好品の電子バージョンですね。

これ深圳が本当に多いです。

 

最近は中国外も増えてきていますが

圧倒的に深圳は多いですね。

恐らくこういった小ロットからできるのと

フットワークの軽さがこれらの部分とマッチするのでしょう。

それとニッチですしね。

 

この本は結構専門用語(ビジネス用語)が

前半部に多用されているのでちょっとレベルは高いな、という

印象を受けました。

 

だけれども例として出たのが伝説の暗黒ゲーム機事件よ!!

アドホックという形の見事な失敗例として

提示されているのがこれ。

 

まあ聞くだけでも杜撰そのものなので

もうそもそもダメだった可能性が濃厚ですが…

この記述は本当に笑ってしまいました。

そいつ出すんか―い!!ってね。

 

わかりづらいなと思ったら

対話形式になる第四章、五章まで

要所だけ読む感じにしても差し支えはないと思います。

 

こちらの対話形式が印象的で

四章の方ではAIについて取り上げられており

すごくいい言葉が残っているのです。

 

そのままの引用ではなく要点をまとめる感じにしますが

「AIは人類の知能を底上げするけれども、愚かさも底上げする」

これは深いなと思いました。

 

後者の例は嫌というほど見ていることでしょう。

そういうことです。使う人間を問われるということです。

 

五章はそれらにかかわる有名人を取り上げています。

あるVR機器の日本会社を立ち上げたすごい人も出てきますぞ。

(多分名前は聞いたことあるはず!!)

 

おわりに

もう文章が長くなるのは仕様になりました。

ごめんなさい。

 

だけれどもちゃんと伝えるには

できるだけ本気にならないとね。

 

時代はもうまずやる、の時代にシフトしていくのでしょう。

特に特化型のそれは間違いなくそうなります。

残念ながら日本はそれには乗り遅れている感が否めません。

 

クラウドファンディングとかVCはあるけどあまり表に出ないしな…

 

それをいかに活用していくかが

カギだと感じました。