超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【地雷原を踏みぬくスタイル】大沢在昌『涙はふくな、凍るまで』

 

たまに今の状況がう…になることもある。

でも後ろを振り向くわけにはいかない。

 

 

 

 

大沢在昌『涙はふくな、凍るまで』

涙はふくな、凍るまで
大沢 在昌

講談社 2012年04月

by ヨメレバ

 

 

 

 

女性を助けたばっかりに…

男たちに追いかけられている女性を助けたがために

またもやとんでもない事態に巻き込まれたわれらが坂田勇吉。

 

そりゃあそうでしょうよ。

何せ相手はロシアのあれな方々ですからね。

そんなのに実質歯向かってしまったわけですもの。

 

不幸はそれで終わらず

彼は関係者に駒として使われる羽目に

なってしまいました…

 

感想

あくまでもフィクションだからね。

できすぎてるのはわかっている、

わかっているのを念頭に置いたうえで…

 

いい加減あなたねぇ、懲りなさいよ(笑)

余計なところになぜ足を突っ込んでいくのでしょうかねぇ。

まあ、アレだ、きっと坂田君はそれを引き付ける

磁石みたいな存在なんだろうよ、きっと。

 

女性を助けた後に袋叩きにされ(!)

監禁された坂田君ですが

何者かに助けられます。

 

しかしながら彼はなぜか助けた礼として

ある人間に稚内で会いに行くよう

強制的に行かせるのです。

(断る権利は一切ないのデース)

 

で、稚内についても坂田君は

地雷原を大いに踏み抜いてしまったがために

まあまあ事態はややこしいほどにややこしくなってしまいます。

 

というのもね、この助けてくれた人間に

あるとてつもない秘密があったわけで。

これは後半のほうにならないと判明はしてきません。

 

それと助けた女性もある秘密を抱えていました。

バックにいる人間もかなりアレだけどね…

本来ならば存在を消されるはずだったのです。

 

と、いうわけで結構今回の作品は

背後にとてつもない闇を抱えています。

1巻目どころじゃないお話、スケールもデカいのです。

 

そのネタに関してはね…ちゃんと日本と別のある国の

それ関係の違い、見ているんだなと思いました。

 

日本ではある違法物、日本ではまず逮捕されないんだよね。

国内逮捕は出ているけど捕まっている人はほぼほぼ海外の人。

日本で日本人の逮捕者って見た限りあまりない。

 

そこ触れているのってちゃんと物語を作るうえで

資料フル稼働させてるんだなと思いましたね。

 

で、最後はそのアレなものと人質となった女性(コーシカ)との

交換取引という名目の超絶ドンパチ。

一応今回の案件にも自由業さんはいますが

はっきり言って影は薄いほうに入ります。

 

手下逃げちゃうしね…

 

おわりに

今回はあまりハッピーな結末はないです。

まあこのドンパチの終わりに関してはハッピーだったか。

で、またえらいこっちゃなことやりやがって…

 

次でラストね。

今度は何をしでかすんだね?

 

おしまい