超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【悪辣なやつらばかり】平岩弓枝『はやぶさ新八御用帳(四)』

 

うん、ただこなすだけしかないね。

悔しいけど、ね。

 

 

 

 

はやぶさ新八御用帳(四)
平岩弓枝

講談社 2017年07月14日

by ヨメレバ

 

 

 

 

とんでもない悪人たち

なんか悪人がいっぱい出てくるよな…

再び縁を結べると思っていたら実はもう殺されたとか

よからぬ行いをした結果、救いようのない展開になったとか…

 

今回は新八郎とあの方の展開は

全然進展しませんよ?

だって、別の何かありそうな子が出てくるんですからね!!

罪ですこと。

 

感想

今回は悪いやつらがいっぱい出てきます。

その中で断トツで悪いやつは

ニセの名を使ってある隠居のお宝を

根こそぎ奪い取っていったやつです。

 

なんでそういうことをしたの?と思うでしょうが

これに関わったやつらはある堕落に身を落としており

そのためにヒジョーに金コマに陥っていたわけです。

 

まあ、こういうのって現代でもありますよね。

私はその界隈の人に推しがいますが

残念なことに私本人は興味がないのです。

(過去の経験で異常なほどにそのジャンルじゃないのにはまっていた人間を

目の当たりにしているため)

 

なのでこの手の金コマでやらかすやつらは心底嫌いです。

一番悪いやつと認定しました。

 

その他には悪さはさほどではないにしろ、

世継ぎ問題でもめてしまったがために

結局どうにもしようもない状態になった作品もあります。

 

これが鬼勘の娘であるお初が出てくる作品ですが

結構上の立場のものなのでさすがの新八郎も

手を出すことはできなかったやつです。

 

しかしながらこの問題はますますこじらせてしまって

挙句に毒物混入事件まで

発生してしまうんですよね。

 

まあ、やらかしたのは誰かは疑える人が

限られてしまいますからね…

 

で、結末がどこまでも救えないんですよ。

これはきっとね、天罰だと思うんですよね。

ある事柄によって一番の関係者もろとも

犠牲となってしまうのですから。

(事柄もなお一層天罰を彷彿とさせますし)

 

人って本当怖いもんだよね。

みんなが思いやりというのがあればいいけど

それじゃあ成立しないのが世の中っていうもんだし…

 

おわりに

触れていない作品に実は鬼姑が出てくる作品がいます。

離縁したのに嫁入り道具を返さないク●が相応しい鬼婆です。

 

新八郎を不浄役人とわめきたてるほどにひどい。

こんなにまっすぐな人いないっつーの!!

(まあ過ちも1回犯しちゃったけど…)

 

これは最後すっきりするはずです。

唯一のハッピーエンドね。

 

おしまい