超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【どこまでもついてない…】大沢在昌『走らなあかん、夜明けまで』

 

明日はなんとか行けそうですな。

明後日もか…

足のお休みあんまりないね。

 

 

 

 

大沢在昌『走らなあかん、夜明けまで』

走らなあかん、夜明けまで
大沢在昌

講談社 1993年12月03日

by ヨメレバ

 

 

 

 

そのアタッシュケース、返せー!!

そんな叫びが聞こえてきそうな作品です。

運が悪いことに本来会議には二人で行く予定でしたが

共に行くはずの係長が急病で入院。

 

そのために坂井勇吉、たった一人で

未知の土地、大阪へと行かなければならなくなったのです。

 

しかしながら彼は生粋の江戸っ子、

大阪なんか右も左もわからないのです。

 

そんな中寄った将棋会館で

彼はアタッシュケースをなくしてしまいます。

どうやら何者かが持ち去ったみたいなのです…!!

 

感想

ある有名シリーズの著者のスピード感あふれる

残念な目に遭う男のお話です。

いや、残念さは本当えらいこっちゃです。

 

何せこのアタッシュケースを持ち去った人間は

黒いところの人たちです。

はい、どの所属かはわかりますね…自由業の方です。

これ以上言わせるなよ…

 

そして、追いかけていくうちに迷ったゲームセンターで

一人の若い女性に出会うことになります。

 

彼女はちょっとわけのあるホステスの女性でした。

どうやらかつてヤンチャをしていたらしく

そういった方面には顔が利くらしいのです。

 

しかしながら相手は…ですのでそう簡単に

物事は運んではいきません。

何度も坂田は理不尽な暴力を受け

ボコされてしまいます。

 

通常ならもうあっちの世界行きになるはずですが

こやつはもともと鍛えていた模様なので

何とか生きてはいるんですよね。

2回は軽くやられているのに…

 

一応、助っ人としてそちら側の人からも

恐れられている男も参戦します。

実はこの人は助けてくれた女性と関係があったりします。

 

それが切ないんだよね…

やっぱりヤンチャをした時の相手は長く続かないということ。

多分当人たちもわかってるんだろうな。

その女の子は特にわかってるの。

 

で、その人が活路を見出してくれますが

ちゃんと坂田も最後の黒幕の居所を知ったときに

命がけの行動をとっているんですよね。

 

もちろん見つかれば海に沈むのにかかわらず。

ただ、ここで終わらないのですよ。

もうひと困難、彼にはまっていますけどね…

 

おわりに

結局このお話、睡眠時間ないじゃないか!!

あの後の会議大丈夫だったんだろうか…

そこが気になって仕方がありません。

 

絶対あのケガだから

何かあったと先方も思うだろうに…

(まじめにツッコミを入れるな)