超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【どうあがいてもダメじゃろな大嘘】荻原浩『オロロ畑でつかまえて』 

 

雨が降るかもしれません。

足に安らぎが訪れるかも。

ただし「枯渇の悲劇」を覚悟しないといけないかも…

 

 

 

 

荻原浩『オロロ畑でつかまえて』 

オロロ畑でつかまえて
荻原浩

集英社 1998年01月

by ヨメレバ

 

 

 

 

村おこし、するぞい

その村…牛穴村は過疎も過疎の村でした。

はじめは青年会は10人いましたが

2人抜けてしまい、8人になってしまったのです。

 

それだと村のお祭りの人数が

不足してしまい、祭りができなくなる…

 

そうだ!!

村おこしで人を寄せればいいんだ!!

そんな不純な理由をもとにあるつてを使って

東京へと行きますが…

 

感想

うん、アポイントって大事なんだわ。

確かに村唯一の大卒の米田慎一は

有名な広告代理店の男とは関係があったものの

使える費用が費用だったので無碍にあしらわれます。

 

まあ所詮ゼミのメンバーだけでは

関係は薄いからね。

 

そんな悲しい出来事もなんともせず

ひょんなことから広告代理店を発見しましたぞ!!

 

だけれどもその高校代理店は不渡りを出している

もうもう「ご臨終間近の会社

ユニバーサル広告社なのでありました!!

 

会社も崖っぷちならば

そのメンバーもまあまあいろいろと家庭に訳ありの

いろんな面で崖っぷちなのよね。

(養育費問題やら子供の問題ね)

 

そんながけっぷち会社の社長は

500万円という費用に目がくらみ(!)

この仕事、受けてしまうのです。

 

そんな彼らが牛穴村に来て思いついたのは

「もうあからさまな嘘を本当のようにやっちまおう!!」

ですからね。

 

それが…UMAでっち上げ!!

(これはひどいなのであえて字を大きくしてみました)

その名もウッシー!!もうベターだろと小一時間!!

 

それで村おこしとというとんでもないことを

しでかしたものです。

無論ご想像通りのハリボテウッシーでございます。

 

中に入ったのはユニバーサル広告社の

崖っぷち人員の杉山でした。

無論シュノーケリングまでやる本気っぷり。

 

そして写真担当の加賀美まで巻き込んで

そりゃあそりゃあ最初から破綻している

嘘っぱち大作戦を売り込んだわけです。

 

こう思うと失敗するように思うでしょ?

いやいや、そうじゃないんですよね。

 

実は、ここに村おこしに影響を与える

一人のキーパースンがメディア側にいるんですよ。

 

まあそこから先はあんまり伝えちゃいけないから

ちゃんと読んでほしいわね。

ほら、全部伝えたら意味ないじゃない?

 

おわりに

このもうひっでぇ作戦はちゃんと功を奏します。

だけれどもね…ちゃんと見事な悲劇(笑)は訪れます。

 

そりゃあうそを固めすぎたんですもの。

思わぬ行動をされたためにバレて

そりゃあ悲劇になったわけです(笑)

うん、間違いなくあれは悲劇だ(笑)

 

(笑)ばっかりつきますが本当にやっちまったなーと

思えるはずですので。

 

でもハッピーエンドです、ご安心ください。

思わぬおまけまでついてね。