超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【とんでもない事実が出てくるぞ】ジュール・ヴェルヌ『カルパチアの城』

 

明日からは本当天気がよろしくないのね。

悲しみ。

 

 

 

 

ジュール・ヴェルヌ『カルパチアの城』

カルパチアの城
ジュール・ヴェルヌ

集英社 1993年09月

by ヨメレバ

 

 

 

 

おい、煙が出ていやがる!!

その城の異変の始まりは

誰もいるはずでなかろう城から

煙が上がっているということでした。

 

その城はゴルツ男爵家が所有していましたが

20年来その当主の姿は見ておらず

誰もいないと目されていたのです。

 

それはやがて付近の村に恐怖を与えました。

何とかして真実を探ろう…

 

そして二人の男がこのカルパチア城へと

赴くことになるのですが…

 

感想

実は真相部分ありきの作品だったりします。

まあ、その部分が出てきちゃうと

人によっては冷めてしまうだろうな、と思います。

 

なお、突入は2回行われることとなります。

1回目は村の住人であるある湿原をした医師(!)と

村一番の勇敢な男が城へと行くのです。

 

だけれどもこのいやおうなしに生かされた医師はもうさ

へっぴりごしなのよ!!

 

早く帰りたいの心境がここぞとなく

文章に表現されているので

なんかアニメのような光景が思い浮かんでしまいました(笑)

 

で、彼らは一応城には行けたものの

すんでのところで奇妙な現象に見舞われ

突入には失敗してしまうのです。

 

勇気のある男ニックですらダメだったという情報は

村を駆け巡りより一層ヴェルスト村は

頑なになってしまいます。

 

そんな中二人の男が閉ざしていた旅籠に

やってきたわけで。

 

こっちがメインとなります。

実は…2回目の突入の人物は

カルパチア城の城主とは因縁のある男で

ある歌姫に関して何かがあったようです。

 

なのでこの男はあっけなく城に入れます。

が!!実はこれは仕組まれたことで

無論、この男(フランツ・ド・テレク伯爵)を

亡き者にしようとしていたわけで。

 

まあ彼が何とか脱出しようと

案を練っているときに

思わぬ真相が出てくるのよ…

 

本当これね…ムードぶっ潰しだからね!!

いきなり現実をたたきつけられるのよ。

まあその秘密というのはさすがSFの人ではあるけど。

 

その後の展開は言わないです。

だけれども2回目の突入のときに

フランツを悩ませたある「聞こえてはいけない声」

の真相も明らかになります。

 

そして終焉も

その聞こえてはいけない声関係でした。

そりゃあゴルツはそれをなくしたらなぁ…

 

おわりに

真相部分はまあ、アレだよ。

魔法が解けちゃう感じになるのよね。

ま、そうなるなとは思ったけど

人によっては不快感を覚えてしまうかも…

 

人って狂うとなにしでかすかわからんもんだねぇ。