超雑読と趣味と

そこに本があるだろ?ありゃあ読むのよ。

読書(SF)

【終わりは、確定。】アンナ・カヴァン『氷』

SFの要素も出てくるけれどもそうでない分もあるので分類がしがたいわね。才能あふれる著者の渾身の作品。ただしプライベートは決して順風満帆ではなかったのです。

【色々楽しめる問題作】ウィリアム・ギブスン『フューチャーマチック』

これはすんごい奇書じゃないかな。意味を求めて、真意を求めようとすると重症クラスのけがを負ってしまうやつ。まあもともと彼のほかのシリーズもそのテのだけどね…

【完全なるものは、ない】デイヴィッド・ブリン『ファウンデーションの勝利』

これでこのシリーズは完結。盛り上がりはこの巻が最高だと思います。ひょんなセルダンの好奇心が招いてしまった災難(?)とんでもない敵まで出てきます。

【なんか見たことのある光景…】ウィリアム・ギブスン『あいどる』【再読(らしいよ…?)】

タイトルの後ろに変なのがついているけど気にしない!!この作品は今読むと現実化しているものが結構あったりします。ただしこの作品のように何かの装置を使うまでは…あるか、確かに。

【いわくありげなもの】ウィリアム・ギブスン『ヴァーチャル・ライト』

サイバーパンクの大家の新シリーズ作品です。ただし、この作品はまだサイバーパンクというものが本格的に出る前の時代かな?そういう描写はほとんどなくそれにつながる「道具」の争奪戦という体をなしています。

【やはり意味深、来たな…】グレッグ・ベア『ファウンデーションと混沌』

きっと読んでいて、落差を覚えるかもしれませんね。「なんて読みやすいんだ…!!」でも前の巻の方はそういうスタイルですので…今回は心地よい読み心地できちんとファンを喜ばせる描写もあります。

【唐突に他の地へだと…!!】ジェリイ・ソール『異次元への冒険』

出版年は1953年。随分と昔の作品で…ちなみにタイトルには異次元とは言っていますが原題は違います。原題は『コスティガンの針』といった感じかな。これは博士の名字ね。

【難儀な代物】グレゴリイ・ベンフォード『ファウンデーションの危機』

ついにこのシリーズに手を出すことができた…のですがなんで軒並みレビューが低いのかは理解ができた気がします。本編にない設定、入っていやしませんかね?それとこの方の文は難解すぎるのよ…

【人というものは勝手ですなぁ!!】ロバート・シルヴァーバーグ『生と死の支配者』

その男は、命の選別をする権限を持っていました。冷酷そのものな男。だけれども、一人の男の関係者を殺す勇気はなかったようで…だけれどもその決断はやがて大きな争いとなるのです。

【人よ、傲慢さに気づけ】ジェイムズ・P・ホーガン『断絶への航海』

本来の畑に帰ってきた気がします。やっぱりSFは読書ライフの始まりだけあってよいものです。この作品は序盤に意味深な描写があります。でもフィクションだからね…と言い切りたい。

【その事実、本当?】クリストファー・プリースト「逆転世界」

この作品は有名ですね。だけれどもともとがコアなレーベル(現存しません)の細管物なので内容は実に難解といっても過言ではありません。ただし、こういう事象は現実でも…

【別の視点での物語】冲方丁「マルドゥック・フラグメンツ」

現在(2022年5月10日現在)この本の次のシリーズはまだ完結されていません。ただしほんの少し主要人物の描写があるところで切ない感じがありそうなのは理解できることでしょう…

【絆、切れる】冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ3」

一連のシリーズの締めを飾る3巻目。どうして一心同体の彼らの絆は切れてしまったのか?それはボイルドの目的によるものでした…

【敵は狂気じみている…】冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ2」

このシリーズは2巻目。次で一応ラストとなります。ボイルドとウフコックたちの前には巨大な陰謀が立ちはだかります。ギャングや財政・法曹界までも巻き込む巨大なもの。そしてその一部の人間には恐ろしいまでの真っ黒な事実が…

【かつて彼は、黄金ネズミのパートナーだった】冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ 1」

前作の終わり際に結構意味深な描写があったので絶対この部分は押さえるとは思いました。この物語は前作の天敵、ボイルドのお話…

【少女が巻き込まれる、果てなき戦い】冲方丁「マルドゥック・スクランブル(改訂新版)」

元々は3分冊の本でこれは合本版なのでページ数がえらいことになっています。この映画はまあ本を読んでいけばアニメ化向きの本ですでにそうなっています。一人の少女が困難を乗り越え、自分にも向き合っていく物語でもあります。

【すべての終わり】グレゴリイ・ベンフォード「輝く永遠への航海(下)」

長かったこのシリーズも、いよいよこれでおしまいます。再び人類の前に、にっくきマンティスが姿を現します。だけれどもどうやら今回は様相が違うようですよ…

【死者のいる世界軸】大森望責任編集「NOVA+ 屍者たちの帝国」

今回はそれぞれの作家さんが共通のテーマで屍者のいる世界を書いております。どこかで見たことがある人や世界観が出てくるのでとっつきやすいかな。

【人類の逆襲、始まる】グレゴリイ・ベンフォード「輝く永遠の航海(上)」

長かったシリーズもこれにておしまいとなります。当初はここまでは書かれないはずだったんですよ…?ついに機械に押圧され続けた人類に逆襲のチャンスが訪れます。まるで一人の青年を待つかのように…

【どこまでも救えない…】グレゴリイ・ベンフォード「光の潮流(下)」

どこまでも救いようのない作品というのが存在します。この作品もそんな感じでしょう。人類はどこまでもどこまでも、数を減らしていくのですから。

【得体のしれない、モンスター】グレゴリイ・ベンフォード「光の潮流(上)」

マンティスの意志を振り払いなんとか彼の手から逃れたキリーンたち。しかしながらそこでも困難が待ち受けることとなります。だんだんとキリーンの統率も限界になったとき、事件が起きるのです。

【絶対的な存在にないもの】グレゴリイ・ベンフォード「大いなる天上の河(下)」

どうあがいても絶望としか思えないこの作品。絶対的存在の「マンティス」ついに人間たちはそれに捕捉されてしまいます。どうやって彼らはその鎖から抜け出すのか…

【どうあがいても…】グレゴリイ・ベンフォード「大いなる天上の河(上)」

シリーズ3作目です。なぜか以前読んでいた模様です…(笑)今回は刊行順に読んでいるので。機械が圧倒的優位に立つ時代で何とかして生き延びようとする人間たちの物語です。

【どうあがいても…】グレゴリイ・ベンフォード「星々の海をこえて」

なんという長さ、そしてまどろっこしさ。これしかも全8冊なんですよ。(うち3巻目・4巻目上下巻)訳がかためなのと真意をくみ取りづらいがゆえにとっつきづらさを覚えるかもしれません。

【すんごく本気なのが来た】大森望責任編集「NOVA+ バベル」

最近新刊も出た模様(およそ1週間前)のこのアンソロジー。+要素になっていますが最初に出てくる作家と最後に出てくる作家は超有名どころが構えておられます。

【ひとまず、おしまい】大森望責任編集「NOVA 10」

ライトなものからヘヴィーなものまで。例にないほどの巻数のアンソロジーはこれでひとまず「完」でもおわかりでしょう、ちゃんと続きます。しかも新刊も出るとか…

【ギャグ系SFがおもしろい】大森望責任編集「NOVA 9」

シリーズもあっという間に9作目となりました。もう数冊で読み終えちゃうのかー…今回は面白系の作品が光るのと、今となっては親近感の枠要素を扱った作品が印象的なものがありましたね。

【その結末は予測済み、でも切ねぇな】大森望責任編集「NOVA 8」

このアンソロジーも長く取り上げていますね。ですが巻によって本当に色が変わります。今回はゴリゴリハードなSFが目立ち、印象に残るものばかりでした。

【切ない系もまた、よい。】大森望「NOVA 7」

SFといっても様々な種類があるものです。このアンソロジーはややごりっごりのSFは少ないといった感じ。だけれどもそうでない作品にもグッとくるものがあるんですよね…

【拍子抜けしてしまうかも…?】大森望 編「NOVA 6」

各々が求めるSF作品というのがあります。もしも、それがばっちりハードな作品を求めている場合、この作品は期待には沿えないかもしれません。ただし、日常にさりげなくSF要素を、ならばご期待には沿えるかと。