明日も行ってくるのだ。
ちゃんとバカをやった分の無駄は
燃焼してくるのです。
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NOVA 2019年春号 河出書房新社 2018年12月06日
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ホンワカするものや考えさせられるもの
SFという世界はその世界を吹き込む人によって
様々なものへと変化していくものです。
ホンワカとした幸せな作品もあれば
ある界隈の狂気に満ち満ちたお話も。
ちょっとSF?と思う作品もありますが
よく読んでみると確かにSFなんですよ。
感想
最初の作品はほんわかしますよ。
子供を望んで産んだけれども
同居等の問題でアップアップしていた女性の前に
現れた一人の女性のお話。
まあ間違いなくこれもSFだよね。
弱めだけどね。
その人々によって空想の神様がいるわけで。
この女性の場合は順番順番1個ずつの神様でした。
これ、結構実用的だからね。
どんなにやっても体は1つしかないんだもん、当たり前だよね。
その一方で今回1個だけ拒否反応を示した作品が
まあ今までにないほどに登場人物がクズでね。
ヒモ男が女性の飼っている猫を死なせたお話ね。
そしてそれをどうにかしようとして…
まあ虫唾が走る作品でしたわ。
クズが出る作品は嫌いなのね。
多分身近にクズがいるせいもあるんだろうけど。
まあこの作品集はラスト2つの作品が圧倒的なの。
一人はもう超有名人の作品。
扱っているのがマザー法といわれる作品で
いわゆる養子のお話だけどもっと複雑。
もちろんその子供たちは訳ありだけど
ある理由でその記憶は「消されて」いるのです。
で、おせっかい物が
この消された記憶に触れたのです。
どこにでもいるんですよねこういう厄介なやつが。
そして眼前で繰り広げられた光景は
最悪な代物でした。
実母は会うのを切望していたけど
その子供は…
明らかな温度差が衝撃でしたね。
そりゃあそうだ、我欲で殺人を犯して
死刑の憂き目を見てるんだよ。
そもそもそれで会いたいとぬかすのがね…
そして最後の作品。
これね、私も手錠(ウェアラブル)着けているから
すごくありえそうな作品でおっかなかったな。
それって結局は理想に見せかけても
現実の面では救いようのない事態になっているのよね。
それがどうにもできない「災害」という形で
具現化してしまっているのよ。
人は弱き者、人がいくらことをなしたように見えても
自然は容赦なく私たちを脅かし
時に死に至らしめる…
どんなに発展してもこの部分の戦いは
続くんだろうね。
おわりに
久しぶりのアンソロジー、おいしくいただきました。
ごちそうさまでした。
ここでは取り上げなかったけど
格ゲーの狂気を描いた作品もよかったです。
最終的にああなるのよ、ほんとに。
