超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【いわくありげなもの】ウィリアム・ギブスン『ヴァーチャル・ライト』

久しぶりに復活しました。

ついに吹っ切れることもあったのでね。

明日はようやく久しぶりに行ってこれるー。

 

 



ウィリアム・ギブスン『ヴァーチャル・ライト』

ヴァーチャル・ライト
ウィリアム・ギブスン

角川書店 1994年11月

by ヨメレバ

 

 

 

 

盗まれたものは…

ある女性が盗んだもの、

それはとんでもない代物でそれを何とかして争奪するために

それはそれは数多くの人が動くこととなります。

 

実はそれは…あるものへとつながるものです。

そう、あれよ、あれ。

 

感想

この作品は<橋>三部作と呼ばれる作品です。

この後にもまだシリーズはあるけど、おそらく訳される可能性は

大変低いと思います。

 

なぜかって?翻訳者がすでに亡くなっています。

なので絶望に近いでしょう。

 

この作品を読む前に、実は国内であえてこのテイストにしている

ある作家さんの一連のシリーズを読んだことがあります。

(最新シリーズは未完なので未読)

 

実際に読んでいて確かに…と思いました。

ただしその方のはこの作品たちのようにそこまで

読みづらくはなってはいません。

 

この作品はね…前の超有名シリーズもだけれども

文章にあまり意味を求められるシリーズではないのよね。

文章が空気に過ぎないという感じかな?

 

ただし言えるのは今回女性が盗んだサングラスは

とてつもない「何らかの重大事」を秘めていて

それは全でも悪でも様々な人が求めているということ。

 

そしてそれは犯罪を犯してまでも手に入れたいものだということ。

 

現実に主人公であるライデルも

この争奪戦にいやおうなくかかわることとなって

一部ではそれがもたらすであろう空間にも

短い時間ながら滞在することとなります。

 

まあその光景は…おそらくVの民の方が時たま使っている

あるものに近いかもしれないかな。

なので著者はよくここに関しては予知できたな、と思います。

割と近い描写でこの部分、出てきますので。

ここに関しては驚きましたね。

 

あとサイバーパンクに肉付けされてエロティックなのも

多少は出てきます。

ライデルは実は、サングラスを盗み出した女性に

秘かな恋心を抱いているんですよね。

 

だけれども結局手は出さずに終わってしまいます。

結構彼女と合流してから結構な回数

ほぼほぼ彼女の隣にいたりと

「おい付き合ってるんじゃねーの」的な描写は

散見されるのですが何もしないの。

 

さて、続きのシリーズで

この進展はあるのでしょうかねぇ?

 

おわりに

この作品はちょっと文章が独自のために

意外にフリガナが多かったりします。

きっと原文も英文の上にそんなフリガナでもしてるのかな…

ちょっと原文みてみたい気もするねぇ…

 

日本語だったり日本人が出てくるのも著者の特徴。

そこがなんか面白いんだよね。

感想文書くのはすんげぇつらいけどね。