超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【なんか見たことのある光景…】ウィリアム・ギブスン『あいどる』【再読(らしいよ…?)】

 

ある素敵なものを手に入れました。

長年の悩み、消えるかも…?

 

 

 

 

ウィリアム・ギブスン『あいどる』

あいどる
ウィリアム・ギブスン

KADOKAWA 2000年05月24日

by ヨメレバ

 

 

 

 

 

あまりにも途方もないこと

ある人気バンドのメンバーがヴァーチャルな存在と結婚する…?

その情報はありとあらゆる人たちに衝撃を与えました。

 

そしてそこには何か裏があるようで

様々な人たちが動くこととなります。

 

感想

あれ…これ読んでいてなんか既視感を覚えたのは気のせいでしょうか。

まあヴァーチャルというか向こうに人はいるのでちと違いますが

ある超絶炎上した存在がそういうアイテムを売り出していた記憶があります。

(騒動後に彼女は見ましたがなるほど、人気出るとは思いました)

 

今回は純然たるヴァーチャルな存在と結婚するという

まあまあすんごい発表がされたわけです。

その真偽を確かめるために1ファンやら、

それを何ら化で利用しようとする人たちが動くわけで。

 

今回ね…多分前作よりも読みづらいと思います。

目的というのがちょっと見えづらいんだよね。

ただし、そのあいどるの裏側で、

かなりとんでもないものが介在しているのは事実です。

 

いわゆる物語中ではあっちゃいけない違法物。

視点の1つの子が意図せずとも

その運搬役となってしまうのです。

 

基本的にギブスンの作品にはなぜか日本の要素が

まぎれてきたりします。

今では当たり前になった「オタク」なんていうものも

出てきているんだからなんか笑っちゃうんですよね。

 

ちなみにそのオタク君は運悪く運び屋にされてしまった子の

視点に出てきます。

 

しかもかわいそうなことに女性とともに行動するのも

大変だというのに、あることのために

いわゆるムフフな施設に行かないといけないんですよ。

 

もちのろんのこと、その施設にはあんなことやそんなことな道具があり

文中にもふんだんに出てくることとなります。

彼、きっと赤面だったことでしょうね…

 

そして終盤に各々の視点は回収されることとなります。

何やらこの「あいどる」という存在は予想以上に

危険なものをはらんでいるっぽいですね。

 

そのためにある偽の情報を流さないと

いけなかったぐらいに。

 

おわりに

非常にわかんね。

別シリーズのそれよりわかりづらいんだ。

でもこの疾走感は著者ならでは。

 

でももう訳者はこの世にいない。

だからこれからのシリーズが訳される確率は低いのよね。

悲しいよな。