雪に覆われております。
動けなくなるから飲みたくなるけどやめましょう。
そんなことをしても体重は落ちません。
ファウンデーションと混沌 早川書房 2000年11月15日
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セルダンを阻むもの
斬新なものというのは得てして妨害される運命かもしれません。
そしてその見えた先というのが「帝国の滅亡」
そんなことを宣言されてしまっては
たまったものではないというもの。
己の信念を貫くセルダン。
しかしながら彼を何としてもなきものにしようとするものが
方々から現れるのです。
そして。
感想
セルダンの孫は出てこないのかな?と思いましたが
きちんと出てきています。
それともう彼は亡くなってしまったので少しだけですが
荒廃した環境から引き取られた息子、レイチもちょっとだけ…
これだけでもこの作品のファンとしてはうれしい限りです。
ただし事態は結構複雑と化しています。
実はこの作品の大元にあるものは、今抱いている人が
多いように思うのです。
ただし、違うのは今の私たち側はロボットに奪われる側。
この世界軸の場合ではロボットは「もういらない」という側。
明らかに置かれているところは違いますからね。
ちなみにそれを強く示したのは今回大きな精神作用を持ち、
あまりにも強力なその力は人間ばかりではなく、
ロボットである一部登場人物までもが翻弄されるという事態を招いた
ある女性でした。
今回の一種黒幕といっても過言ではないでしょう。
ただし彼女と言えども本当に倒したい相手には
それは通用しなかったんですよね。
誰かは、わかりますね。
彼にはその精神を揺らす作用のある
要素が存在しないからでしょうね。
そもそも彼は本編を見ればわかるけれども
人にあまり憎悪を向けないんですよね…
自己内省は多いかも。
それと対象なのは確かに機械には嫌悪感があり
その能力に自信はあるけれども
この黒幕とは違い妥協する心のあった少女。
嫌悪したけど彼女はロボット(特殊)とあることに及んでいます。
きっと彼女は次もなんらかでからんでくるんじゃないかな。
それを楽しみにしているのではありますが。
そして…時折出てくるあいつら。
エピローグのあの展開も予想通り。
ちなみにあいつらは現実のこの世界にも存在しており
その利用用途からも批判的かつ、憎悪の目を向けられています。
もしかしてと思うんだけど、こういうの、著者は予期してたの…?
おわりに
著者は残念ながら、2022年に抱えていた爆弾の部分が爆発してしまい
それがもとで亡くなってしまっています。
これだけの世界を描き出す作家さんが亡くなってしまったことは
大変残念なことです。
次でラストとなります。
ちなみに3巻目はもっとページ数は減ります(笑)
なんでだ…