超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【反乱を起こしたものを滅する】デイヴィッド・ウェーバー『反逆者の月』

 

明日も行ってこないとね。

まあ天気がいい限り絶対に行くことにはなるのよ。

足の休みはないね。

 

 

 

 

デイヴィッド・ウェーバー『反逆者の月』

反逆者の月
デイヴィッド・ウェーバー

早川書房 2007年02月

by ヨメレバ

 

 

 

 

それは月ではなかった…?

月だと思っていたものが、月ではなくなったとき

一人の男はこの月に擬態していた

巨大戦艦の中へと否応なしに引き込まれていきます。

 

ここに引き込まれたからには

もう引き返すことができません。

 

この艦には目的があったのです。

反旗を翻したものたちを

殲滅すること…

 

感想

今回の主人公であるコリン・マッキンタイアは

ある理由ゆえにこの擬態した艦、ダハクに引き込まれるのです。

なぜならば反乱に与しなかった側の人間だから。

 

そして彼には厳しいほどの試練が待ち受けています。

実はこの反乱を起こしたものたちの仕業で

ダハクの子孫たちは反乱因子たちのアヌの迫害に遭い

ことごとくその特権的なものを享受できなくなっていたのです。

 

それ故に強化人間になることを余儀なくされたのです。

しかしながらいきなりなるのはそりゃあ大変なことで

あまり想像もしたくないほどの訓練を受けることになります。

(多分私はやったら死ぬのであろうな)

 

そしてある程度の訓練を経て、

アヌの勢力を調べるための第一歩を踏み出すのですが…

 

結構この作品ね、人がバタバタ死ぬのよ。

大事な人も温情なしで消えます。

現実にコリンの兄であるショーンも

アヌに関わる反乱因子に先手を突かれ

コリンの前で亡くなってしまいます。

 

そして、もう一人、かつてのコリンの仲間も

敵を引き付けるという命を顧みない行為により

ことごとく命を落とすのです。

 

あとはね、恋の描写も入るのね。

ただし、その出会いは決して良いものではなくて

相手側は敵意むき出しでした。

 

これ、痛いほど気持ちわかるんだよね。

何も持っていないコリンがダハクの命の元強化人間になれたのに

彼女はまだ未熟上に完璧な強化を受けられていないから。

 

それといわゆる生命休止期間が長かったために

のちのちコリンが関わることになるナーガルの中では

最年少の部類に入るのです。

 

しかも彼女の場合は反乱時にはまだ幼年であり

決して反乱参加はしていないのです。

これがいわゆるダハクの解釈の誤解を招くものとなるので

コリンはなかなかダハクには彼女を関わらせませんでした。

 

あ、結構書いたわね。

結構設定が丁寧にできていて、

最後のアヌが持っている船の活動を阻止するところは

圧巻の一言に尽きるわよ。

(お前感想省くな)

 

おわりに

要素たっぷりな本だな、こう感想書いてみると。

このシリーズはまだいいんだ。

だけど挫折しちゃった別シリーズ、未訳多くてね。

 

結構面白く書いてくれているだけに

未訳残っているの残念だな…