超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【不思議な力がある世界軸】半村良『亜矢子』

 

あるものの食べ過ぎは悪影響だな。

悪食の部類に入るけどやめられないです。

(本来は圧力鍋を使って食べるもの)

 

 

 

 

亜矢子
半村良

出版芸術社 1992年12月01日

by ヨメレバ

 

 

 

 

日常にある不思議

この作品は日常だけれども

そこに非日常な力が働いているので

ヘンテコな感じがしましたね。

 

それは後半になるにつれて色濃くなっていき

やがて時までもが変わっていくことになります。

 

だけれども変わらないものは…

男と女の関係な。

 

感想

この本の感想で真っ先に書こうとしたのは

エッ!!な要素の極致ともいえよう「白い円盤」です。

 

さすが私、裏部門の変●部門優勝は抜かりないね。

という冗談はさておき、この作品は

ダントツでエッ、でございます。

はい。

 

ある男が電車に乗り合わせた女性がいまして

その女性となぜかは知りませんが

偶然出くわすことが増えていくのです。

 

そうなったらもうどう進むかは明らかでしょう。

こう前もって言っているので…

 

そこからがまあやばいぐらいにエッ、なんですってば。

こちらがどきどきさせられてしまうぐらいにね。

だけれども…

 

タイトルで真相はお察しくださいませ。

 

はい、今回は印象的だったのでのっけからこれです。

よかった作品はまた別なのですよ。

表題作がやっぱり好きでしたね。

 

これは人の心を読むことのできる亜矢子という女性が

スタートして上り詰めていく栄光と、

その後、恋をしたがためにだんだんと陰りが見えていく

没落を描いた作品です。

 

恋というものはいつでも盲目にさせられるものです。

しかしながら、彼女の場合は意図的にその行動を

取ったんですよね。

 

まあなんとなくこれは結末が見えてくると思います。

実を言うと彼女の力というのは

ある種期限付きだったんですよ。

 

どういうことかって?ヒントはもう出てますよ。

そういうことなわけなのです。

 

確かに何もかも思惑が見えてしまえば面白いけど

それは意図的に遮断ができないから

時に重荷になってしまうのよね。

 

だからある種これが期限付きでよかったとは思うんだ。

じゃなきゃ疲れちゃうもん。

 

他の作品には予知能力や

時間の切れ目という面白い要素を持った作品があります。

こっちも結局は男女関係が絡むのよね。

男と女っていうやつは…

 

おわりに

あまりにものっけから自重しないことをしたのでここまでで(笑)

いろんなところから怒られてもま、いいや!!

 

他の作品は予知できる力があるからこそ見えてしまう

その先の運命というものも出てきます。

だけれども、それって…なんですよね。

一応はハッピーエンドなのかしら…?

 

登場人物がほかの作品にも同一名で出てくるので

ちょっと把握がしづらかったな…

珍しい形式ではあるけど。

 

 

おしまい