明日あさっては出る予定になりそう。
うーん、天気安定しないから水曜日はあるものの買い出し行くか。
ムネ肉の調理の必須品。
多分2週分しか持たないかな。
生と死の支配者 早川書房 1979年02月
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例外を不正で適用したら…?
この世界には恐ろしい権限を持ち得る男が存在します。
今回の主人公はその恐ろしい権限を持つ「ポピーク」という
組織の副長官で、長官が殺されてしまったがゆえに
後任と目されている男、ウォルトンです。
そんな彼は人口平均化という
えげつないものを執行する権限を持っています。
ただし彼も人の子。彼がひいきにする男の子供が
その対象に入ってしまったのです。
そして彼は、対象から子供を外しました…
そこから、思わぬ陰謀へと彼は巻き込まれるのです。
感想
再び私が好きなジャンルが来ましたよ。
この作品は著者の初期の作品です。
だけれどもすごく惹かれるものでしたよ。
ウォルトンの仕事を見ると「死」しか見えてこないと思います。
じゃあなんで「生」の部分があるの?と思うことでしょう。
実は、彼には弟がいるのです。
だけれども両親の事故により離れ離れになっています。
そんな状況からか、弟は仲が悪いです。
というか、敵です。はい。
運の悪いことにウォルトンはえこひいき(先述の)を
弟に知られてしまう羽目となります。
その弱みを徹底的に握られており、
何とかしてウォルトンの地位を奪おうと画策するのです。
ちなみに弟であるフレッドが握る秘密というのは
彼とは対照的である「生」の力なのです。
それが何を意味するかは推測は可能でしょう。
我々が望むであろう現状は不可能な代物です。
まあ、言ってしまえば非常に醜い(?)兄弟げんかですわ。
彼はなんとしてもポピークを手放したくないし、
弟はなんとしても兄を出し抜いてやりたい。
なぜ人口平均化が起きているかは
地球の需要能力が低下しているからでしょう。
に、してもまあえげつないんですけれどもね。
住民がポピークを目の敵にする描写もありますし。
それを明確に証明しているのは
他の星に宇宙船を送って移住可能な土地を
探していること…おや?これ昨日見た気が…
ちなみに移住可能な土地は住める場所でしたが
かなり深刻な問題がありました。
異星人が住んでいたからです。
あ、この異星人は実は物語のキーにもなるんですよ。
終盤でね。
見た目がかなりアレですけど…
おわりに
まあ言ってしまえば醜い争い合いです。
結末部分なんかひどいものですよ。
結局は人間にとってはきつい結末かも。
でも作品としては読みやすかったなぁ。
結構昔の作品なのにね。