超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【唐突に他の地へだと…!!】ジェリイ・ソール『異次元への冒険』

久しぶりにある趣味、再開しました。

あるものを手に入れたから。

やっぱり楽しいものね。

 

 

 

 

ジェリイ・ソール『異次元への冒険』

異次元への冒険
ジェリイ・ソール

早川書房 1979年09月

by ヨメレバ

 

 

 

 

ある人の狼藉で…!!

この技術は本来は実験段階の代物でした。

だけれども、この技術に異を唱える狂信者(?)が

とんでもない行動をとってしまったからさあ大変。

 

その結果は…見たこともない場所へと

行ってしまったのです。

 

感想

古き良き時代のザ・娯楽作品ですね。

バローズ以来かな、こういう作品を読んだのは。

ご都合主義的な感じもまた、わかり切っているけど憎めないのよね。

 

今回は筆頭取締役であるディヴァンがいない好きに

他のやつらが好き勝手やったがために

とんでもない技術を持った博士の研究に

加担しちゃったわけで。

 

そりゃあディヴァンは強く反対したのだけれども

他の連中、ユウコトキカナーイキコエマセーン。

そんな感じでこの狂気の計画は進んでいくのですよ。

 

で、この研究は実験段階だったので

途中で人が戻ってこないという事故が発生して

警察が出る騒ぎになり、

もっといけないことにその警察官がディサピアーよ。

もうどうしようもない、戻れないのです。

 

そしてさらにやばい人が登場。

まあこのやばい人は実は現代にも似たようなのがいるので

それがどういうことかは是非読んで確かめてほしいもの。

こいつがこの技術を意地でも止めようとしたがために

システムは暴走する羽目になり

ニュー・シカゴ(会社があったところね)の面々は

別次元に飛ばされてしまうのです。

 

そこからはちょっとテンポが変に早いところは気になりますが

だんだんと異次元に飛ばされた面々も

かつていた場所での生活を取り戻していくんですよね。

 

あ、狂信者ですがきちんと終盤にでてきますよ。

やっぱり憎まれ口をたたいていますけどね。

まあこいつはダブスタなんですよね。

そういう技術を否定するのならばタバコとかも治療も必要ないだろうに。

(まあ最後には原始に戻ろうと無謀なことをするけど)

 

ラストに関してはこの時代にしては結構珍しい感じかも。

でもわかる気はするんだよね。

どういうことかはこれを言ったら意味ないので言わないよ。

 

おわりに

この手の大衆娯楽作品は好物なので

読んでいて面白かったです。

ただし、訳は古いことだけは否めませんが。

 

恐らくこういうのってラノベとは違うけど

そういうテイストなんだろうな。

時代は変化するけど大元って変わらんね。

 

おわり