なんか夜にえらいこっちゃなので
あるものの服用時間を朝に変えようと思います。
デトックスをいちいち夜に飲みたくないし!!
早川書房 2012年08月
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黄金ネズミの最初の…
この作品は時系列が戻ります。
バロットに激闘の末敗れ去ったボイルド。
そんな彼は、ネズミの兵器であるウフコックのかつての相棒でした。
この物語は、
かつては実験体の一人であったボイルドと
その仲間たちの物語です。
感想
ちゃんと著者の作品は前作を補完する形にもなっていて
読者をきっちり読ませる、という力を感じます。
この作品にはある犯罪が出てきます。
まあその概要はピーで、ピーッ…
ええ、ここで文章に書くにはあまりにも残酷な犯罪が
行われているのです。
ちなみにボイルドたちには仲間がいます。
ボイルドと同じく能力を持つ人たち。
銃にたけている女傑、
虫を使役させる男…
そして思うままに変形し、
ボイルドの手足となるウフコック…
前作を読んでいるとあの奇形の少年と
イルカも出てきているのでこの時代から
彼らはいたんだな、とちょっと安心したりもします。
でも彼らの扱いは本当に残酷。
本来は抹消される予定だったわけです。
しかもその経緯の中で女傑(ラナ)のパートナーが
不自然な死に方をしているのです。
どうやらそれはそのパートナーが
関わっていた人間に何かがある模様なんですけどね。
ただ、この巻ではまだ明かされません。
バロットも世話になった
証言ができる人たちを守る者たちの始まりの物語。
ただしバロットの場合は才能を持っていたがために
ボイルドと同じ運命をたどることとなりましたがね。
まだ初々しい黄金ネズミであるウフコックは
最初にこの制度で救われた女性に
キスマークをいっぱいつけられるという
ラッキースケベ状態になります。
(結局頭のマークは結構残っていた)
残酷だけれども(この感想では出さなかった部分ね)
ちょっとクスッとできる場面はしっかりあるのよね。
それとボイルドは確かにぶっきらぼうで
執念深く「徘徊者」と呼ばれるぐらいだけど
前の感想でも言った通り、パートナーであるウフコックは
間違いなくかたい絆で結ばれているのは感じました。
ウフコックはある診察を受けてひどい目に遭ったけど
彼はそれを何とかして止めさせましたしね。
まあこうして時系列が戻る作品は
破綻の日が見えているけど
やっぱり気になるから読んでしまうのよね。
どうしてウフコックは、彼から去ったのかも
きっちり知りたいから…
おわりに
ちゃんと練られている世界観だな…
破綻がわかる作品。
でもその先は絶対知りたい。
そう思わせてくれるやってくれるな!!な作品。
いいシリーズに出会えたな。
ただし、いろいろな人から言われているけど
R-18G描写ありなので注意。
それとエグイセクシャル描写もあります。