超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【別の視点での物語】冲方丁「マルドゥック・フラグメンツ」

有酸素を入れるとしっかり体が締まる。

ちゃんとやらないとゴリラになるけどパッとしない。

結論:有酸素必要

 

 

 

 

マルドゥック・フラグメンツ
冲方丁

早川書房 2011年05月

by ヨメレバ

 

 

本編では見えなかったこと

この作品はこれから続く「アノニマス」シリーズにも多少触れています。

ただしこの作品はいまだ未完(7巻まで出ています)なのでこのサイトでは

完結が決まるまでは紹介はしない所存です。

 

それと、最初のスクランブルでは少ししか触れられなった

かつての黄金ネズミの相棒、ディムズディルの最期にも

仔細に触れられています。

 

感想

この方の作品はいろいろな想像を掻き立ててくれます。

この本、実を言えばのちのアノニマスのプロローグを含めても

ある種ウフコックの本といってもいいかもしれません、

 

なぜならばウフコック主視線の作品がありますが

これは作中でも言われていたウフコックのやがて来る「終焉」に

触れられる作品となります。

 

最初の作品で嫌というほどウフコックが必ずたどるであろう

悲しき結末は出てきています。

それはネズミである彼としてはあまりにも残酷。

つまり自分の体が思うとおりにならない時点で

彼は処分の対象なのです。

 

その主視線の作品は

もう逃れられない死へと彼が突き進む作品です。

 

その中の場面で、

ヴェロシティに出てくる人物が出てきます。

実はその人物はかつての相棒の関係人物です。

彼らが守ることのできなかった、悲しき人物。

 

その守ることのできなかった人間は

ある特異体質(最悪なの)を持っていました。

あるカードゲームのレジェンドのやつとほぼ同じものを持っています。

それゆえに敵に利用されてしまいました。

 

それをウフコックは許すことはできなかったのです。

なので彼は匿名の存在として…

 

その他にはかつての相棒であった

ディムズディルとの事件解決の記録があります。

実はのちの相棒と重なるものがある人物が出てきます。

だけどたどる結末は…

 

いろいろと刺激のある作品でしたね。

 

おわりに

次のシリーズはいつぞの機会に読みますが

国内でこのような優秀なサイバーパンクに出会えたことは

ただただ感謝です。

 

ただし、サイバーパンクはとっつきづらいのは

悲しきさがよのぉ。