とても暑い日が続くのです。
やっぱり連日有酸素が続きます。
生き延びるぜ。
反逆者の月3(下) 早川書房 2009年03月
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裏切り者との最終決戦
裏切り者は本当に、すぐそばにいるものです。
「ヤツ」の目的はコリンから皇帝の座を
奪い取るという残忍な目的でした。
実はやつこそがアヌの軍勢の生き残り。
平然とした顔をして紛れていたのです。
しかしながらそれに気が付いていた者がいました。
どうにかしてその陰謀を食い止めねば…!!
感想
一応この最低最悪の裏切り者と
コリンの華麗なる子供たちの視点がありますが
やっぱり面白かったのは子供たち側の視点ね。
だけれども悲しきかな、あくまでも本編では
サブ視点扱いだったために
ある種の決定的な場面が終わってしまったら
それきりになってしまうのです。
待って待ってと思いましたとも。
今回の身近な裏切り者のテロ行為のせいで
彼らが乗っていた宇宙艦はことごとく爆破され
メインキャラの子供たち5人だけしか残らなかったというね!!
本当彼らはまるでどこかの国の様としか
例えようのない科学技術すらロクに与えられない
制限バリッバリの状況下の中
作戦を駆使して相手方の制限をかけていた側に
反旗を翻したのですから。
途中こいつらの奸計にはまってしまい
圧倒的な不利に追い込まれますが
決して彼らや彼らの仲間たちは
それに屈することはなかったのです。
最後のもうあと一歩のところで…
という困難も仲間の協力で
何とか乗り切っているのですから。
みんな超かっこよかったんだよ!!
でも彼らの奮闘ぶりは最後にほんの少し…
もうね、報われてないじゃないの!!
まあメインは裏切り野郎との
最終決戦ですからね。
残念ながら彼らがもう敗れるという兆候は
ある種の事柄を看破された時点で
決定的となっていたのです。
それと少しばかりミステリーの要素も
含まれておりまして
実はこの裏切り者は知りはしないはずのことを
言及してしまったがゆえに
ボロを出してしまったのです。
なので別の人に罪をおっかぶせて
のうのうとい続けようとした裏切り者は
自分の作り出した計画によって自滅したのです。
まあそれ以前におっつけようとした相手に
すでに裏切られていたんですけれどもね。
終わりは見えていたわけですよ…
おわりに
別所の感想でページ数たりてねぇだろという
感想もありましたが
その感は確かに否めませんでしたね。
でもアヌの生き残りが消え、その最後の関係者も
消滅したということはひとまず終わりなのでしょう。
残念ながら。
何気に著者の好きなイッヌが活躍しています。
危険を知らせてくれてるんですよね。
最終決戦の時に。