読書(児童書)
タイトルが時代を感じますね。まだまだ女性が仕事を持つということが当たり前ではないことを実感させられます。そんな時代を感じる作品ですが、輝いている人もいるのです。写真も輝いています、でもね彼女は早世してしまいました。
児童文学はそれなりに読んでいるつもりなのではありますがこんなに奇妙でよくよく読むと暗部が見られる作品は見たことがありません。でも、憂鬱にはならないんですよね。
児童書というと大人も楽しめる作品が多いです。だけれども、この作品に関してはちょっと違うかもしれません。なぜかって?無駄な勘ぐりをしちゃうから。
人には光の要素もあれば、闇の要素もあります。それがたとえ、正義の立場であったとしてもです。外伝というにはあまりにも多いボリュームに驚かれるかもしれません。でもそこにはあの出来事のあとの「彼ら」の奮闘が描かれているのです。
平和な世の中、それを築いていくのはとっても難しいこと。完全に、というのは難しいかもしれないけれどもそれに近づけることは可能だと思います。でも、それは本当に地道なことをしなければいけないわけで…
人の心の闇というのは深いものだということ。そして人の関係というものも時にはもろくひょんなことから修復が大変難しくなってしまうこともままあるのです…
大切なものがなくなるということ、それは何よりも耐えられないと思います。今回はそれが現実化してしまうという悲しさ。本当に、悪というものはとことんまで、悪ですよね。
力というものは誰しもが持ちたいと思う、憧れのものです。だけれども、その力は正しき心の下で使わなければ害悪でしかないのです。何か思い当たりませんか?つまりそういうことなんですよ…
困難というものはだれしもにあるものです。主人公の彼女はそれが人よりも大きく、使命がとてつもなく大きい。くじけちゃうこともままあるけどそれでも負けない心を持っているのです。
大人になって読む児童文学も、面白いものだよ。
人の裏切りは、きついよな。
フラグが来たか…先がおっかない…