超雑読と趣味と

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【突然にすべてが一変する】那須正幹『ズッコケ脅威の大震災』

明日は行けるねぇ。

ちゃんと明日使う道具洗っておかないと。

これもきちんとした任務の一環です。

 

 

 

 

那須正幹『ズッコケ脅威の大震災』

ズッコケ脅威の大震災
那須正幹

ポプラ社 2003年11月

by ヨメレバ

 

 

 

 

予兆のち…

その震災が来る前に、海や

あらゆるところに変化がありました。

突然と海の生物が忽然と姿を

消してしまったのです。

 

それは今までになかったことでした。

そしてさらに予兆は発生し…

ついぞその日がやってきたのです。

 

すべてを変えてしまう、

あの震災が。

 

感想

災害というのは取り上げられないと

私たちから忘れられてしまうものです。

きっと今のこのご時世も、それらがなくなったときに

忘れ去られてしまうのでしょうね。

 

だけれども、もしも教訓さえも

忘れられたとしたならば、

それはとっても悲しいことです。

そういう歴史だけは、繰り返してほしくないものですね。

 

三人組のそれぞれの震災体験です。

家にいたり、釣りをしていたり、外食をしていたり…

それぞれの場所で日常を送っていました。

 

ところが、それは1時3分、見事に変わってしまうのです。

 

この中には結構おっかない描写も出てきます。

まず、ハカセの家(団地)は地震に見舞われた後に

建物が壊れてしまった影響で入り口のドアが開かなくなって

しまったのです。

 

私があの震災に見舞われたときは

そういうことはなかったのですが

こういうことがあるとパニックになりますよね。

 

モーちゃんの方も災難で

かなり高層の階にいたので逃げるにも

一苦労どころか、人がパニックになってしまうので

なかなか外に出られなかったのです。

 

もちろん出てもパニックは相変わらずですし

負傷者ももちろんいます。

こんな時にね、モーちゃんはいわゆる火事場のバカ力を

発揮して人をおぶって助けているんです。

 

本当優しさの塊だよね。モーちゃんは。

そしてちゃんと緊急時はその食いしん坊も

しっかりと封印されるようになっています。

 

なぜならばハカセが食料を提供するといっても

きちんとことわっているからね。

本当気づかいのできるいい子。

 

ハチベエのところもまた大変だったのよ。

お店もつぶれちゃうし、

不幸なことにとーちゃーんが足を挟まれて

骨折しちゃったからね。

 

でも、やっぱり彼らは食料を担う

災害時では大事な役割を持つ人たちだね。

ある程度日にちが経過したときに

ちゃんと商売をしています。

 

何が一番震災の時に必要かは

やっぱり食料ですからね。

これがなければ原動力もわかないわけですし。

 

学校に関しても…

彼らの学校も避難場所として提供されています。

そこでは時間が経過すると起きてしまう

トラブルも散見されて…

 

それだけ予測できない災害というのは

人の精神をむしばんでしまうのです。

財産もむしばんでしまいますがね…

 

おわりに

災害はあらゆるものを一瞬で奪います。

家もそうですが、最悪命もです。

当たり前が豹変してしまう。

 

想像もしたくないですよね。

でも、いつかは起きてしまいます。

現実、起きてしまいました。

そして今も当たり前が戻らない人もいます。

(住居的なものでね)

 

ただ、少しだけ光はあるのです。

学びという光。

それはボランティアが持ってきた学童用品。

 

そう、明日は確実に来るの。

そして少しずつだけど、また立て直していくの。

しなきゃいけないんだ…

 

 

おしまい