超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【悲しき結末が待ち受ける】ダレン・シャン『クレプスリー伝説4』

明日も平常通り。

今日完全休暇じゃないの忘れてた。

なおある曜日は天気が回復していた場合

強制的に休みではなくなります。

街場遠征行き。

 

 

 

 

クレプスリー伝説4
ダレン・シャン

小学館 2012年04月

by ヨメレバ

 

 

 

 

抗えない運命

バンパイアであるということは、

愛するものが人の場合は

ともにいられる時間が限られてしまうこと。

 

何せバンパイアは年を取るペースが

遅くなっていますからね。

 

バンパイアたちにも戦争の影が迫ります。

あの悪名高いナチスが

彼らを利用しようと迫りますが…

 

感想

この巻も、本編同様に悲しみに包まれる

ちょっと読むのが終盤は

きつくなってしまう作品です。

 

このシリーズに出てきて、

本編に出てこない人物がいます。

ラーテンの最初の恋人、マローラに関しては

すでにこの前の時系列でむごたらしく殺されてしまったので

出てこないのは至極当然です。

 

だけれども…もう一人お忘れではないですかね?

彼の弟同然の存在だった

ウェスタ―を。

 

それがなぜかというと…

お察しください。

はい、こういっている時点で本当に

お察しください。

 

大事なことなので2度言いました。

 

ただしこの予兆はすでにシリーズ通して読んでも

彼のもろさというのが伝わっており

いつかはやらかすのではないか?と

ハラハラして読んでいました。

 

結局ラーテンもウェスタ―には

いいように使われてしまったもの同然なのです。

バンパニーズを倒すという名目のもとで

 

そしてラーテンはいろいろな功績もあり

元帥になれるまでの評価を持っているのです。

だからこそ使えると思われてしまったのでしょうね。

 

それ故にウェスタ―は

最低最悪のことをしでかしてしまったのです。

これは完璧にバンパイアとしては最悪の

卑怯な振る舞いに他ならないのです。

 

実質彼を使うだけ使ったわけなので。

その挙句にとんでもない行為まで

やってのけたわけだからね…

 

いくら自分の願望を遂げようとて

それはあまりにもむごいものでしたね。

 

その後の結末は…

お察しくださいの通りとなっています。

本当に頭抱えることになってしまいましたよ。

あまりにも残酷すぎるってば…

 

おわりに

ここまで触れてん?と思いませんでしたか?

実は本編でも、これと似た場面に

なってしまっていますよね。

 

まさに真相を知ったらうわーになってしまう

あの展開ですよ…

そう、あの…おっと口を滑らしすぎちゃいけない。

(本編未読だったら申し訳なさすぎるので)

 

歴史は繰り返されるということですね。

そして印象深かったのは事情を聞かれたときに

ラーテンが放ったセリフ。

 

そのあずかり知らぬ的な文脈には

怒りもあっただろうけど、こんなことは起きてほしくなかった

という悲しみもあったんだと思うのです。

 

そしてそれをなきことにすることで

悪い面はなかったことにしたい最後のやさしさもなのかな。

でも、絶対忘れられないのにね。

 

一応シリアスばっかりではないことだけは

お伝えしておきましょう。

特にバンチャの髪色のところは(笑)