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【10年前の秘密】那須正幹『ズッコケ三人組のミステリーツアー』

 

今日はなんとか延長戦回避だね。

夜なべはあるけれどもな!!

 

 

 

 

那須正幹『ズッコケ三人組のミステリーツアー』

ズッコケ三人組のミステリーツアー
那須正幹

ポプラ社 1999年11月30日

by ヨメレバ

 

 

 

 

ミステリーツアーにご招待!?

突然八谷家のもとにミドリ旅行社から

ミステリーツアーへの無料招待が来て…?

 

しかしながら、なんとハチベエの両親は

不幸なことに酢だこに当たってしまい

(なぜかハチベエは無事)

この旅行でお店を閉めるわけにはいかないと不参加。

 

行くことになったのはわれらが三人組!!

ところがその旅行で…

 

感想

ハチベエ受難の巻なのでござる。

 

ある種あまり記憶のない時の(ハチベエ当時2歳(?))

まっくろくろすけな歴史まで判明してしまうという

何とも言えない作品でもあります。

 

まあ読んでいけばわかるでしょうが

このミステリーツアーは

行き先がわからないツアーとともに

途中でハチベエが深く関わる事件も起こるので

ダブルの意味でのミステリーツアーとなります。

 

でも参加した人たちは過去の事件と

関係のあった人たちなので

1件目で気付いた人がチラホラいたようです。

 

それとどうやら10年前に亡くなった人は

どうも素行がよろしくなかったようで

他の人ともトラブルを起こしていたため

殺人の線が出ているようで…

(けっこう眉を顰めることをやらかしています)

 

で、その再現か!?と思わせるような

10年後に再び同じような事件が起きてしまうの。

 

今回はその光景を不幸にもハチベエが目撃し、

それがばれてしまったがために

彼は後ろから殴られこぶを作るという

えらい目に遭っています。

 

その割には本中のイラストでは

別の学校の同じ年齢の子である

川本さやかにこぶ自慢しちゃってるけれどもね。

調子のいいやつよ本当に…

 

で、今回はねついぞハチベエに

不名誉な称号が著者直々につくことになるんですよ。

スケベハチベエとな!!

 

もう著者にここまで言わせてしまうんだから…

というか序盤にマドンナやらを誘おうとしていたから

もうお察しだけれどもね。

 

だけれども、そんな災難なハチベエも

実はある「要素」をしっかりと記憶していたのです。

何も彼、スケベばかりではなかったのよ。

 

それが今回起きてしまう事件解決のカギ。

一応それがなくても警察の面々は

関係者各位を調べていたから判明はしたけど

きっちり覚えていたので最後に彼は「犯人だ!!」と

名指しするわけなのです。

 

でもなんとなく疑える要素は絞られちゃうから

真相は抜きでもわかる人はわかるかな。

怪しい描写が割と序盤に出てくるし…

 

おわりに

ン?ハチベエの幼い時の黒歴史は何かって?

これは教えないでおきましょう。

ハチベエ君のためにね。

 

でも結局彼は変わらなかったわけね。

というかもうすでにこの時からこうだったのかーい。

これじゃあ大人になっても変わらないだろうな。