明日はすでに最も忙しい
水曜日が決まってしまっています。
お休み1週しかありませんでした…
ズッコケ三人組ハワイに行く ポプラ社 2002年11月
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ラッキーボーイ、旅行を当てる
世の中にはツイている人っていますよね。
私は一時期だけやたらそういうのありました。
決して行いもよいわけではなくて
今よりもゆるーく怠惰に生きていた記憶があります。
なぜか数名単位の抽選複数回あてたことあるんです。
たまたまでしょうね。
ちゃんと帳尻があっているのか今はさっぱりです。
この物語は、ラッキーボーイモーちゃんが
あるお菓子の懸賞として出していた
ハワイ旅行に見事当選し
愉快な三人組とともにハワイ旅行に出かける
笑いあり、ラッキー…もあるかもしれないお話です。
感想
ある種ハチベエのための、
ラッキーベースケ回といっても
過言ではない作品だと思っています、ハイ!!
最初の方では他に旅行者に
女の子はいたものの
いわゆる彼のお眼鏡にはかなわなかったらしいのと
シティーボーイが混じっていて
ハチベエは出る幕がなかったようで
ちょっとイライラしていましたね。
そんな腹いせなのか、旅行の自由時間中に
こともあろうかハチベエは
行ってはいけないというチャイナタウンの方に
向かってしまいその結果というか…案の定!!
道に迷ってしまったのです。
そこで助けてくれたのが
ジャック・有村という日系人だったのです。
どうやら彼はハチベエに何かを感じたらしく
しきりに彼の曽祖父のことを聞きたがっているのです。
なぜ聞きたがったかというと
結構ハードなワケがあるんですよ。
ええ、これ児童小説でやってしまいます?とね。
だけれども彼らの時代は結婚ですら
あらかじめ決められたもので、という時代ですので
それに反抗をするとなるとかなり極端な行動を
出ざるを得なかったんだなと思いました。
ただし、その先にある未来は
決して楽ではない、どころか人として扱われない
壮絶な地獄だったといいます。
要するにこの時代は搾取される側というのは
完膚なきまでに搾取され
ぼろ雑巾のように扱われるということ。
それはその有村家といえども無縁ではありませんでした。
そして太平洋戦争時の悲惨な
体験も出てきます。
これはある別作品でその理不尽な扱いを憎んで
反抗した人間を知っているのでかなり胸が痛みましたね…
最初の有村家の訪問は3人でしたが
2回目はハチベエ一人で行くことになります。
どうやら重要なお話があるようでしてね…?
おわりに
こう切ってしまうのと、しょせんはハチベエの体験です。
確かにいい場面はあるけれども、
やっぱりそこはハチベエです。
幸せ気分で日本に帰った後の
特大のオチをどうぞお楽しみください(笑)
だけれども、それでよかったんだと思うのですよ。
だってそんな雲の上様な展開
彼に似つかわしくなくってよ!!
でもある事実がそうでなくてよかった。
それだとハチベエは結婚の縁なく終わっちゃうよ…
いや、終わったほうがいいのか!!(よくないよくない)