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【これはやってはいけないことを…!!】那須正幹『ズッコケ怪盗X最後の戦い』

一番忙しい水曜日。

またまただ。

結局こっちがお似合いなんよ、私。

 

 

 

 

那須正幹『ズッコケ怪盗X最後の戦い』

ズッコケ怪盗X最後の戦い
那須正幹

ポプラ社 2005年03月

by ヨメレバ

 

 

 

 

あの怪盗も見納め。

ついぞ最終対決がやってまいりました。

今回盗むものは新興宗教の

お宝とも呼べる金の草履。

 

それを盗みに行こうとする怪盗Xでしたが…

おやおや、なんか様子がおかしいぞ!!

 

感想

なんか不自然な感じの怪盗Xがでてきます。

通常だったら絶対にありえないことに

なっているので。

 

実はこの展開には裏があります。

まあ今回盗まれた相手に

かかわりがあるものとなっています。

 

だけれども、それをやってしまったがゆえに

怪盗Xは怒ってしまいました。

 

実はね…この教団、よりによって

怪盗Xを騙って偽の芝居を打ちよったのです。

あーあこれダメだよやっちゃ。

 

目的は大体ご想像の通りで

落ち目を迎えてきた教団を何とか

復活させようと…

 

うわもうこれ彼の地雷余裕で踏み抜きよったぞ。

いけないんだ、どうなっても知らないぞ

相手は絶対無敵の怪盗だからな…

 

ちなみに今回はラスト、ということで

少しだけ怪盗Xの正体らしき人が出てきます。

それとともに仮定の形ですが

どうして彼が怪盗の一味となったかも

想像ができるようになっています。

 

まあ彼らはちょっと足止めするような行動はあるけど

決して傷つけたり、ということはしません。

純粋に彼らは「お宝」にあたるもののみ狙います。

 

どうやら彼らは何らかの事情があって

もともといた職場をつぶされたようですね。

その倒産のいきさつに何があったかは

このシリーズでは教えてくれません。

 

もしかしたら別…ゲフンゲフンで

補完してくれていたら良いんですけれどもね。

それを期待したいと思います。

 

だからこそ今回と別途で行われた事件は

彼らなりの復讐とみているんですよね。

きっと彼らは悪辣なやつらの犠牲者だと

私は思っているので。

 

ちなみに今回はレアな結末をたどることになりますが

その代わり、いいことがちゃんと起きます。

 

そう、怪盗Xを激おこにした新興宗教の

絶対に暴かれてはいけない面が

露呈し、とんでもない事実が現れるのです。

 

見事に茶番をやらかした

不届きものの連中の鼻を明かしてやったのです。

いろいろなおまけもいっぱいついてね。

 

ラストはね…いろいろと含みあるねぇ。

 

おわりに

今回は構成上ある事件は明かしました。

ぼかしてなくてごめんね。

ちょっとぼかしすぎてもこの作品の場合は

醍醐味でもあるから紹介しないわけにはいかなかったや。

 

ハカセだけが事情には気づいているようですね。

確かに謎の部分は多かったけれども

ちゃんと表面の部分は正直だった、と。

 

あと今回おこになったのはもう1つ理由あるのよね。

そりゃあ、あんなことになったらやり切るさ。