超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【嵐を呼んだ転校生】那須正幹『ズッコケ三人組の大運動会』

 

明日はもしかしたら有酸素回避かも。

だったら体が休める…!!

 

 

 

 

ズッコケ三人組の大運動会
那須正幹

ポプラ社 1998年11月30日

by ヨメレバ

 

 

 

 

ハチベエ、大ピンチ!?

運動会の走る競技では無類の強さを誇っていた

ハチベエにとんでもないライバルがやってきた…?

 

彼はひょんなことからこの花山町にやってきて

ハチベエを一度は打ち負かしてしまいます。

 

だけれどもちょっと「過激」なところが

あるようで…

 

感想

みんな大嫌い大好きな運動会のお話です。

ン?なんか残像が見えるって?

きっと中の人が嫌いだったせいに違いありませんよ?

(今でこそ筋トレの民ですがそりゃあ走るのも何もかも嫌いでした)

 

そんないやな思いをしている人たちが2名ほど。

おわかりでしょう、ハカセとモーちゃんです。

 

彼らは運動はからきしダメなのです。

なのでモーちゃんに至ってはびりっけつが

常連だったわけでして…

 

今回の転校生に関しては

ある理由があったからこそ「転校」

する羽目になってしまったのです。

 

それは読んでいればわかるのですが

本来彼はとってもいい子なんですよ?

思いやりのある子で。

 

だけれどもその思いやりがあまりにも

行き過ぎてしまって

そのせいでモーちゃんやハカセは

あらぬ疑いをかけられ

どえらい思いをしてしまうのです。

 

この子は確かに悪いの。

何があっても理不尽に人をぼこぼこには

絶対にしちゃいけない。

 

だけれどもモーちゃんの前に起きた

転校前の学校での事件は

地雷を踏みぬいた事件で

相手を思うのならば

絶対に言っちゃいけないことなの。

 

しかもその事柄がだれも悪くないことで

決してその子が悪いわけじゃないし。

 

それとこの花山第二小学校で

転校生の彼が見舞われた災難も

現在ではこの年の子にやらせるものとしては

あまりにも肉体的にもきついことで

事故が起きてしまうのも必然といってもよかったんだ。

(現実にこの事故の前にも明らかにそうなるであろう描写があります)

 

そして、この転校生君は

最後の方に最強の行動をとります。

 

本当はそのやりどころのない気持ち

痛いほど自分で理解していたんだよね。

だからこそ悔しくて、悔しくてたまらなかったんだろうな。

 

でも最後には落ち着いたからよかったかな。

 

おわりに

この事故を起こした競技はもう

この時期の子はやっていません。

 

その時期より上の子でも事故があってやっぱり

問題になっています。

(身体障害残す事故になったケースもあるし)

 

あ、だけれども実は運動ダメ男君たちは

ちゃんと今回報われているんですよ。

転校生の兄くんが優しいお兄さんだったからね!!

 

ハッピーエンドでよかったと思う。