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【なに、槍が降るのかね?】那須正幹『ズッコケ芸能界情報』

ある程度評価がされることはいいことだけど

それが時に怖いということはあるよね。

一度その魔を見て震え上がった記憶が。

 

 

 

 

那須正幹『ズッコケ芸能界情報』

ズッコケ芸能界情報
那須正幹

ポプラ社 2005年03月

by ヨメレバ

 

 

 

 

付き添いで行っただけなのに…

もしかしてオーディションに受かった?

そう思ってしまうことでしょう。

 

ただし今回三人組はあくまでも付き添い。

本当にオーディションを受けたのは

モーちゃんの姉のタエ子です。

 

ところが想わぬ事態が

三人組に待っていて…

 

感想

まずタエ子が

オーディションを受けようと思ったのが

びっくりですけれどもね。

 

別に体型が云々とかいうのではなく

なぜにその熱が入ったのかが不思議。

きっとこれはせそういう時期特有の

精神状態だったのかなぁ…

 

まあそれはさておき…

何を思ったのかこの三人組を

スカウトしたつわものがいるのです。

 

その名前は結城五郎という男。

どうやら元タレントだった男で

芸能事務所を運営しているようです。

 

しかしながらどーして彼はこの三人組に

目を付けたのかホントーに謎なんですよね。

 

あなりにも突拍子もない状況に

読者側の私もほへーとなってしまいましたからね。

ちなみにその人は3人全員スカウトします。

 

でも大体予想はつくでしょうが

まずハカセはそういう適性がないのを

しっかり自覚しているので

すぐに引いているんですよね。

 

モーちゃんはちょっと特殊で

タエ子に猛プッシュされるのですが

のちにちゃっかりスカウトは断っています。

 

で、それと同時にタエ子に奇跡が起きるのです。

なんと山プロのオーディションの

予選に通過してしまうのですから。

 

で、受けたのはわれらがお調子者の

ハチベエでございます。

まあ彼、実はエキストラしたからね…

 

そして大手を振って東京進出しますが…

そこで芸能界の思わぬ一面を

いい面でも嫌な面でも見ることになるのです。

 

嫌な面のほうが多く感じましたね。

ハチベエの場合は望んでだったけど

吉行マリヤの場合はそうではなくて

彼女は自分にはあまり適性がないことに気づいていて

消極的な態度を取り続けているのよね。

 

最初はそっけもない子かと思ったら

とっても自分を見ている子なんだなと思いました。

でも彼女は…

 

ここからはあまり先を明かしたらつまんないか。

ハチベエよりもタエ子のほうが

結構見ごたえはあると思います。

 

おわりに

結末は大体読めると思いますよ。

もともとハチベエにはあまり適性はないです。

だってね…漢字を読むのになんがあるから。

 

皿と血の区別がつかないのは…

撮影したものが殺人事件ものなので

その間違いはかなり致命的なものに

なると思うのですよ…

 

うん、芸能界は

大変だね!!

 

 

おしまい