超雑読と趣味と

そこに本があるだろ?ありゃあ読むのよ。

島袋修「公安警察スパイ養成所」

ようやく滞りのない日々が戻ってきました。

もちろん、ノー緊急物質摂取です。

体がだるくならない生活、最高!!

 

 

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島袋修「公安警察スパイ養成所」

公安警察スパイ養成所
島袋修

宝島社 1995年06月01日 

by ヨメレバ

 

 

【感想】

 今回はショッキングな内容が含まれるため

感想文に関しては続きを読む表記にさせていただきました。

結構えげつないというか、胸糞なんですよね。

 

 

著者は沖縄で暗躍した公安警察のスパイでした。

その仕事は何かというと

何かと暴力事件を起こす共産党を監視し、

その脅威を取り除こうというものなのです。

 

 

だけれども、その手段は本当に褒められた代物ではありません。

情報を得るためには犯罪行為なんてへの河童ですからね。

ひっそり忍び込んで資料を根こそぎかっさらっていくなんて言う

派手なことまでやってのけていますので。

 

 

さらに褒めたものじゃないのは

いわゆる内通者の扱いです。

著者が関わった青年に関してもそれは例にもれません。

彼は著者に金で懐柔されてまさに多感な時期を

駒として利用され続けてきたのです。

 

 

だけれども、それが負担になってしまうのは

それを駒として使わざるを得ない著者も同じことでした。

何せそのためには本当に手段を選ばない(犯罪行為上等)ので

やはり良心の呵責にはかられていくのです。

 

 

それに金銭面に関してもやはり援助があるにしても

時に著者自身が借金をせねばならないときも

あったようで、やはりそれはいろいろと負担になってきます。

そして、それが限界に達したとき著者はこの職から去っていくのです。

 

 

内通者であった、青年を置き去りにして…

 

 

この青年のその後なのですが、悲惨としか言えません。

著者から引き継いだ人からもいいように使われて

青年は身も心もボロボロになってしまいます。

 

 

そして、彼が選んだ選択肢は

首つり自殺」でした。

そりゃあそうでしょうよ

組織を裏切り続けなければいけない

そして相手には情報を渡し続けなければいけない

嘘から嘘への世渡り…

耐えられる代物じゃないですって。

 

 

本当嘘の上塗りは精神的に来るものですよ。

私も忌々しい過去にそんなことがありましたが

ストレスで結局病気オンパレードでぶっ倒れました。

 

 

そしてそれは著者の耳にも入り、

数多くの職を渡り歩いてきた著者は

ただならぬ無に襲われ、彼に続こうとします。

でもね…できなかったわけですよ。

 

 

中身は本当に暴露本らしく

警察側も、共産党側の内部資料も

仔細に記されています。

 

 

そのために警察から圧力がかかったそうで。

まあ、ばらされたくない情報だもんなぁ。

隠語とかも出ていたし。

 

 

やっぱりこういうのは本当、

そこには無しかないものだねぇ…