超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

藤原英司「海からの使者 イルカ」

だ出ておりません。

この記事を書き終えたら、重い尻を上げよう

そして動いてこよう。

 

 

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藤原英司「海からの使者 イルカ」

海からの使者 イルカ

  • 作者:藤原 英司
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 1980/09
  • メディア:
 

  

 

【感想】

最後の部分にやや残酷な描写があります。

ただし、その真相はかの映画で話題になった地のことではないです。

そこでない場所で行われた非常にえげつない行為です。

 

 

このような行為を見るにつけ、本当に人というものはどこまでも

残酷になれるのだな、とつくづく感じてしまいます。

しかも、明らかにその時代でもいるかというものはすでに

食用としてはさほど求められていなかったようです。

というか、食べましたっけ?という感じです。

 

 

しかも一網打尽にするというえげつなさ。

明らかにその大きさからしても性成熟にかかる時間等を

考えさえすれば、一網打尽にして

血の海にしていいものではないと思います。

 

 

この部分はあまり多くは語りたくはないですね。

なんという愚かしいことか。

だけれども、われわれ人間はこれだけではないことを

すでにはるか昔、しでかしています。

(余裕があったらここにでも)

 

 

この本のメインは、イルカと人の関わり合いです。

そのお話として2匹のイルカが出てきます。

最初のほうは船を追いかけてきたピロラウス・ジャックという

イルカです。

 

 

はじめはこのお話は嘘だろう、と思われていましたが

どうやら複数の人がそれを目撃していたのです。

しかも賢いことに、ある種の船にしか寄ってはこなかったようです。

スクリューが複数あるのはこなかったそうな。

 

 

で、こんなイルカがいると必ず現れるのはふてえやから。

このあとに出てくるお話のオポの物語もそうなのですが

必ず銃とかを持ち出して痛い目を見させる愚か者が

いるんですよね。

何をしたいかが理解できないのですが…

 

 

ジャックのケースは寿命かなんかで姿を消しますが

オポのケースは特殊で、どうもそこには人が絡んだのではないかと

言われているんですよね。

 

 

岩場に挟まっていた、とは言われているものの、

どうもそうにしては不自然だということ。

 

 

だけれども証拠はもはや昔の話で残っていないんですよね。

だから調べようはないのですが…

 

 

この本を読んで感じたことは、国によるイルカの扱いの違いですね。

今の私たちはそうではないけど

つい4~50年ほど前まで、本当にイルカは漁で皆殺しにされていたこと。

信じたくないけど、これが現実だということ。

 

 

かの映画に関しては何も私は言えないかな。

でも絶対数が減っている以上、消えゆく漁法ではあるよね。

なにせ、人にはかつて、空を埋め尽くしていたある鳥を

絶滅させてしまった過去があるわけですし。

(リョコウバトのことね)

 

 

なんだろう、突き刺さるねぇ。