超雑読と趣味と

そこに本があるだろ?ありゃあ読むのよ。

内田日出海「物語 ストラスブールの歴史」

筋トレのレベル、上がりますよ。

物足りないんじゃ。やっぱりもっと上を上を!!ですよ。

 

 

 

 

物語ストラスブールの歴史
内田日出海

中央公論新社 2009年10月25日

by ヨメレバ

 

 

 【感想】

なんとなく昔の形式に一部変えてみました。

ただやっぱり旧ブログに少し順応しているもので

タグをしっかり見ないといけないのはつらいかもかも。

 

 

物語の形式をとっている珍しい新書。

ちなみにこのほかにも様々な物語シリーズがあります。

基本的にページ数は多めとなっておりますので

従来の新書のイメージで読むとちょっと

つらく感じてしまうかもしれません。

 

 

こんなにも様々な国の脅威にさらされ、

その歴史の時々で順応することを選択せざるを

得なかった都市もそうはないと思います。

何せイタリア、フランス、ドイツとまあまあ

えげつないほどに侵攻を受けていたりするのですから。

 

 

そしてやはり歴史を語るうえで忘れてはいけないものといえば

私たちにはあまりなじみがないのですが

こちらのほうでは親密に歴史にかかわってくる

宗教に関することですね。

なんと、この都市、かのルター派が台頭した場所でもあるのです。

しかも結構この都市では広まっていたのですよね。

 

 

ですが、やはり支配する国によっては平時では許されていたものも

統治する国が変わってしまえば、あっという間に

何もかもが変わってしまいます。

かつて自由を謳歌していたこのストラスブールの都市も

不自由という暗雲に包まれてしまいますからね。

 

 

そして、一番進行という代物が厄介なのは

同じ都市内でもやはりエリアというものが存在しており

そのエリアの統治先が別のもの、になってしまったら

どうなるかと思いますか。

そこに接点がなくなってしまいますよね。

 

 

そしてその年月が長ければ、長いほどに

そのエリア間の隔たりというものは大きくなってしまい、

最悪敵対関係とか蔑視をするまでの関係に

なってしまうこともあるのです。

 

 

現実このストラスブールもそういう期間があったために

片方の人たちを差別表現で蔑視するように

なったそうです。

何かいたたまれませんよね。

元々はその都市というところは一緒なのに

統治が違うならば何もかも…

 

 

そして最悪なことにこの都市、ドイツにいたんですよ、近代に。

しかも世界大戦のときに。

もう第二次大戦のときは悲惨です。

あの忌むべくナチスがこの都市に侵攻してきて恐怖の渦に

落とし込んでいったんですから…

 

 

その中にユダヤ教でないユダヤ人なのに関わらず

殺されてしまった教育関係者がいました。

彼が残した詩は妻を想う詩でしたが、

その詩の通りに彼は帰ってこれませんでした。

なんてことよ…

 

 

今、この都市はEUの議会がおかれている都市です。

そして、中世の街並みも残す都市…

そこにこんな壮絶な歴史があるなんて…