急激に涼しくなってきました。
極端なんですよね。
風邪などひかぬように…
ルポ 解雇 岩波書店 2003年10月21日
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あまりにも理不尽…
雇われるということは時に解雇という
事象に出くわしてしまうこともあります。
そりゃあ機密情報を故意に流出させた(最近ありましたね…)り
犯罪行為を犯したのならばそれはまっとうな理由になりましょう。
その事実が「真」であれば。
この本に出てくるケースはその事実が「でっち上げ」だったりする
ケースも散見されます。
一番やっちゃいけないケース。
なのに結構はびこっているのが恐ろしいところ。
感想
実はこの本を読んでいるときに経営者がこれじゃあ
理不尽な解雇はなくならないと思いましたね。
それは経営陣に「ルッキズム」がいるケース。
ある特性の人は雇わねぇとかのたまったようです。
しかもたちが悪いことにそれを言った人は一番偉い人の「犬」だそうで…
これはこの本の終章に出てくる某球団のオーナーでもある人物(当時)
のインタビューでもそうですけれども
労働者の視点でまず物事を見据えられていないのが問題なんですよね。
だから序章のような労働に必要な環境、消耗品等も
一定水準での用意すらしない会社が出てくるわけで。
「使い捨て出来るモノ」でしか見ていないということなわけでしょう。
実際怒りたくなることに雇用される人材にかかる経費は
モノ扱いのような名称ですからね。
こういう状態が当たり前なのに労働者を大事にするでしょうか?
そして法律のほうもまた、不備があるんですよね。
何せ法をつかさどる人たちですら、
不当な解雇(いわゆる任期更新不可になる)が行われているんですもの。
要するに大元の思い通りにならないやつ、イラネですからね。
こんな恐怖政治な状態なところになにが未来があるんでしょ。
そして終盤に出てくるこういった不当解雇を防ぐ法案にかんしても
肝心のその法を決める人たちが知らねぇんですもの。
しかも、労働関係の討論する場に肝心の政治家が出席してねぇときた。
どうあがいても絶望でしょ。
本当、溜息しか出てこないです。
いろいろ問題が多すぎて。
おわりに
ページを繰るたびにうつな気分にさせられます。
どうすれば解決するかの糸の本数がとてつもなく多いんですよ。
個人間では無論できることは微力で大多数の人がこの問題に声を上げなければ
決して解決できる問題ではないでしょう。
「考えない」ということが罪になるのです。
本当不当な解雇のケース見たけど目を覆いたくなるよな。
その人がやっていないとわかっても罪をでっちあげるとか…
経営陣が責任を負いたくないのがバレバレ。
そんな会社に未来はあってほしくないですね。
どうぞ潰れろくださいですよ。