超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【初恋という言葉には…】アミの会(仮)『初恋』

ようやく一仕事を終えました。

猫に恨みを先日かったので差しさわりのない範囲で

わけまえをあげました。

 

 

 

 

アミの会(仮)『初恋』

初恋
アミの会(仮)

実業之日本社 2019年12月05日

by ヨメレバ

 

 

 

 

初恋、それは…

テーマは初恋。

この言葉を聞くと甘酸っぱいものが続くと

お思いになられることでしょう。

ですが…違います。

ええ、違いますともっ!!(強調)

 

一見するといい話だなー、と思ったら

うわー、これどーなのー(棒読み)になる

作品が紛れているからなのです。

 

あと初恋の人と出会えるけど…なやつも。

 

感想

この二文字に騙されることなかれ、ですね。

初恋はあくまでもかなわないもの、としてこの作品集では

扱われているので、ほとんど成就しません。

 

ただし…間接的に叶う作品が数個紛れています。

1つは何とも言えない結末ですが

もう1つはまぎれもなく幸せなお話だと思っています。

 

まあ、私は初恋がうわー…になってしまう

最強な作品に心を奪われてしまいましたがね。

まあ、初恋の人に惹かれたはいいものの、

主人公は不満要素を持っていたわけです。

まあそれはなにかは容易に察することができましょう。

 

そこからはのどかな光景は一変、

修羅のごとしな展開が待ち受けています。

恐ろしいまでのその願いをかなえようとする執念。

しかもそこに新たな要素まで加わって…

 

ここまでがらりと雰囲気を変える大胆さ。

お見事だな、と思いました。

それがぞっとする初恋再筆頭作品、「アルテリーベ」です。

 

でもベターな初恋の描写もあります。

恋をしたものの、結局その初恋の人の前では

決して素直になることはできなくて

その恋はぎくしゃくしたものとなってしまい

終わってしまうのです。

 

そう、本当の始まりの恋、

その初恋が成就しても不慣れゆえに

壊れてしまうやるせなさ、切なさ。

 

未熟さ、というのが伝わってきて

胸が締め付けられるというか

切ない感じが伝わってきました。

これはアンソロジーの最初を飾る作品「レモネード」

 

ちなみに、間接的に成就するお話は最後に出てきます。

成就とは明言されていないものの、

その前のある打ち明け話から推測して

私は間接的に成就されたであろうと判断しました。

 

おわりに

甘酸っぱいイメージでないものが紛れているのが

またいい感じでしたね。

まあ、さっき上げた作品は極端だからね…

あそこまでやられるともうね、あはーにしかならないわよ。

 

あと3冊かな。

多分2冊は読むのは少し後になると思います。

 

おわり