今週は待機が多くなるでしょうね。
明日は出る可能性はあるけど短縮版です。
いつもの関連では出ません。
講談社 1999年12月
|
その家族の関係性には…
この本の内容はまあ出版年から容易に察すことができますが
かなり内容の古いものになっていますし、
いささか後半に関しては疑問符のつく意見が
でてきております。
(そこを論じて批判するのはいかが?という内容)
ですが、前半部分のアメリカの家族事情に関しては
なかなか出てくることのない内容ですので貴重な作品です。
なぜ家族像が変わったのか…
それを知る意味でも有意だと思いますよ。
感想
後半部分に関しては正直疑問符なので
前半部分メインで読むことを強くお勧めします。
これは豊かさの象徴の歴史でもあり、
負の歴史でもあります。
確かに、モノがある生活を手に入れることにより
生活は豊かになったことは事実です。
だけれども、メーカーの戦略は逆に
人を面白みのないものにしたのも確かです。
…ン?と思いませんか。
そう、この国に関してドストレートな批判です。
しかも今もある批判です。
何十年たっても消えることのない、大変耳の痛い批判。
アメリカからこれらの住宅事情を模倣した結果は
むろん、追随するような結果になったわけです。
これだけ波及効果が強いということなので
そうなるのは必然でしょう。
まあ、その結果は今も尾を引いているところを見ても
言わずもがな。
むしろ悪化の一途をたどっているとみて間違いないでしょう。
こうして当たり前に使っているこの技術も
それを手助けしているとみてもね。
ただし、それを悲観するばかりではないと思うのですよ。
ある程度それを打開する解決はあることはあるのです。
でもそれには「それを自覚する」という強い意思表示が
必要なんですよね。
ここで大体つまづくわけで…
難しいよねぇ。
まあ後半はそのアメリカ的家族がもたらした弊害というのも
出てきているのですが…
それを宗教に絡めたのも詭弁だと思うのだけど
少年犯罪に関してはもっとひどいの、戦前にあったからね…
いつの時代も必ず、社会の枠に時に漏れたものがやらかすものなのよ。
ただ、意外だったのは
ある最悪のカルト案件の関係者(割と有名な人)が
いわゆるニュータウン出身の人がいたということ。
あそこの人たちはバリバリのインテリが多かったから
もうそりゃあお堅い職業で
グレードの高いところに住んでいる人が多いイメージだったから…
(聞いたことのあるニュータウン名だと思います)
おわりに
結構読みやすい本だけれども、
まあ指摘はされていたけどある場所至上主義は
うん…とは思いましたね。
つまり言いたいことは理想の場所を求めるのならば
そこの住人もそうだけどきちんとそういう場所に
赴くことなんだろうな、と思いました。
というか、自分の考えがないと
やっぱり家族の関係は成り立たないと思うよ。
考えないとまあ身近にいるけど
廃人になりえるし…