明日は久しぶりの有酸素休養日。
体結構きてる感じなので休みます。
恐怖小説コレクションI 魔 1989年09月01日
|
おどろおどろしい世界へようこそ
ここに出てくる作品たちは
不思議なものも少しはありますが
結構背筋が寒くなる作品ばかりです。
さすが「恐怖小説コレクション」と銘打つだけのことはあります。
だって、最初に出てくる方から
どえらい人ですもの。
感想
※再読作品です。
最初に出てくる人…ええ、エログロナンセンスと言ったら
この人が間違いなく名前が挙がるであろう、江戸川乱歩の作品です。
しかもとっておきの作品が出てきており
胸糞な展開もさることながら、ラストもえぐいです。
一応この手の作品が苦手な人は
結構嫌悪感を抱く可能性があるので注意してください。
いわゆる差別による理不尽な暴力描写があります。(身体障害)
ですがこの作品にはきちんとした因果応報な展開が待ち受けています。
障害のある男を理不尽な扱いにした結果、
一人の美女がかなりむごたらしく殺されるのですから。
一番恐ろしいのは最後の描写。
「ナニ」とは明記されていませんが
口にしているものの描写から「あるもの」を食べているのが
推測できるのがね…
(性的なものじゃないよ、ナニとは書いているけど)
もう1つまあ、そうなるよな、的な作品として
「七時〇三分」という作品があります。
これは一人のまあ歴史的人物の同姓同名のとんだ食わせ物が
あるすんごいものを拾ったことから巻き起こるお話です。
それは活用すれば莫大な富を得られるという
通常ではぜーったいに手に入れることのできないものです。
これは今でも手に入れることは不可能です。
フィクションだからこそ入手できちゃうもの。
そんなのを食わせ物(その名も宮本武蔵)が手に入れてからさあ大変。
こやつは根っからの馬狂でして仕事ほっぽらかしで
馬にご執心。
むろんその素敵なやつには…その馬関係の素敵な情報が
書いてあるのです。
そんなものを武蔵氏が逃すはずがありません。
そしてついぞ夢はかなうのですが…
まあ、その先は予測がつくと思います。
その素敵な代物には別の部分にオチが用意されているのです。
しかもどう頑張ってもアレなフラグ一直線の。
むろん武蔵氏は全力で踏み抜きますからね!!
他の作品は儚いものもあります。
これは途中がちょっとおっかないけど
結末はどこか神秘的なんだよね…
おわりに
昔のこの何とも言えないテイストの作品、好きなんですよね。
もう救いようのない展開まで陥って
うわあ!!となるのも含めて。
ただ、その分読みづらいというか
気分を害するのも多いからね。
特に冒頭の作品。
ちょっと読むのつらかったよー…