超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【なんも救いがないじゃん】那須正幹『大当たりズッコケ占い百科』

 

物事に集中していられるときのみ

つらいことは忘れていられるもの。

 

 

 

 

那須正幹『大当たりズッコケ占い百科』

大当たりズッコケ占い百科
那須正幹

ポプラ社 1993年07月

by ヨメレバ

 

 

 

 

不思議な占いに出会った…?

目の前で百円玉が勝手に動く不思議。

しかもそれが当たってしまったとしたら…?

 

しかしながらその占いがもととなり

とんでもない事件が勃発することになるのです。

クラス中がやがて、猜疑心の塊に…

 

感想

この作品はごめんね…問題作とさせていただきます。

最後まで読むとわかるんだけれども

ちゃんとこのレイコンさんから始まる事件は

解決は迎えます。

 

迎えるんですけれどもね…

その発端となった「存在」というのがなんもおとがめは

受けていないんですよね。

 

それってフィクションの枠を壊しちゃう言い方だけど

このズッコケの世界軸の子は救われないんですよね。

 

内容は、私もいじめの経験があるので

あまりつまびらかにはしたくないのですが

小学生がやる行動としてはあるまじきひどい行動ばかりです。

 

確かに、世の中は競争社会だと思うの。

現実にそれを勝ち取らなければ、

理想の域には行けないことはしばしば。

 

だけれども、あまりにもそれを煽るようなことは

あってはならないのよね。

 

今回の一連の事件の犯人は

その犠牲者なんだよ。

だからこそ、この作品はつらいな…と感じてしまいました。

 

ちょっぴりその他も触れましょうね。

あまりにもけなしてばかりじゃいけませんから!!

 

まずね、ハチベエ君。

ストレートに話すことは悪いことではないけど

いきなり犯人と目した子にずけずけ話すのはやめなさい!!

 

そりゃあ女の子は傷つくし、

とばっちりを受けることになる。

現実最初に犯人扱いされた佐々木絵美なんかは

本当につらい思いをしたわけですし。

 

しかも彼は二度も同じことを繰り返したのよ。

こういう女心をわからないくせに

スケベ心を出すの、いけませんぜ(笑)

 

なおハチベエ君はAB型だそうな。

うん、そうだろうと思ったよ。

 

私は基本的に現実を生きているので

あまり占いとかは興味がないんだよね。

参考程度、でしょうね。

 

はまりすぎると結局おかしくなっちゃうから。

もっとも犯人たちはスパルタ塾で

おかしくなっちゃったけどね。

 

そう思うと佐々木絵美はすごいんだな…

強メンタル…

 

おわりに

展開的にはもやっとしたけど

登場人物の意外な事実が知られてよかったです。

(博士が借りた本の行方とか…)←お察しくださいです。

 

まだ半分も読んでないんだな。

大人版も含めて全部読むつもりよ!!

 

おしまい