超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【向き合う時がやってきた】平坂読『僕は友達が少ない8』

ようやく自分の心が戻ってきました。

受け入れる、それだけ。

どうなろうとも、受け入れる。

 

 

 

 

僕は友達が少ない8
平坂読

メディアファクトリー 2012年06月

by ヨメレバ

 

 

 

 

ついにその時はきた

今まで「知っていた事実」に

目を背けてきた小鷹。

だんだんと隣人部の人たちは抱く気持ちを

みないわけにはいかなくなってきました。

 

そして隣人部が行おうとしていた上映会は

肝心の理科がダウンしてしまって…

 

感想

キーとなる巻がやってきましたね。

本当はみんな気付いているんですよ。

「当初の目的の友達を作る」が

無意識のうちにすでに達成されているということが。

 

作ろうとして作るんじゃないんですよね。

そういえば悪友とズッ友も

なんだかんだウマが合って友達になったんだよな。

 

でももう悪友は遠い場所に行って

戻ってはこないんだけれどもね。

(ズッ友に聞いても連絡が取れないと)

 

だから無意識であんなことやらこんなことやら

時に突き抜けるレベルでピーな状態になっていることは

すでに友達関係成立ということです。

はい。

 

まあ理科がダウンしたことで上映会は

おじゃんとなってしまいましたが

あれはおじゃんにして正しいとは思うんですよね。

内輪ウケがするだけで周りのみんなには

受け入れられる要素が0なんですよ。

 

そして小鷹には重大事があったがために

ここで初めて隣人部からあえて離れるという

選択を取らざるを得ない状況と

なってしまうのです。

 

そりゃああんなことを言われてしまえば

隣人部にいつのは非常に気まずい状況に

なってしまいますからねぇ…

 

そこで出会ったのは隣人部を廃部にしようとした(結果失敗)

星奈にはモブとしか扱われていない遊佐葵のいる

生徒会なんですよね。

 

その気まずさを埋めるがごとく

生徒会の手伝いをすることになるのです。

 

意外だったのは彼を探しに幸村が来るのですが

どうも遊佐葵だけは幸村は相性が悪いようで…

まあ本人のアイデンティティーを崩そうとする

人間はよくは思わないでしょうよ…

 

そしてこの作品の醍醐味の

小鷹と理科の直接対決。

 

言葉だけではなく武器までもが飛んでいくのは

理科らしいと言えましょうぞ。

 

いろいろとセリフ部分に装飾がなされているので

把握がしづらいかもしれませんが

理科の言っていることは的を射ているんですよね。

 

要するに逃げている小鷹だっせーというお話。

まあそれは私も感じたことだよ。

 

でもさ、うっかりもう、を言ってしまったら

終了してしまうんだよね。

この心地よさも、過去になってしまう脆さだよ。

 

でも決してほとんどの子が

このままでいいとは思ってはいないはずなのよ。

(まー2名ほどは知らん)

 

物理の応酬の中

2人はどう突き詰めていくのか…

 

おわりに

結構最後の直接対決は

見ものでしたね。

 

だけれどあまり怒りをそういう

物理には向けちゃいけないと思うよ、理科。

もともと一番気遣いのできる

陰の立役者なんだからさ。

(ある人を見ている気がするな、ちょっとだけ性格似てる

性癖は歪んでないけど)

 

あの答えの回答を

小鷹はどうするんだろうね…

 

 

おしまい