超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【相反する2つのテーマ】アミの会(仮)「嘘と約束」

今日は天気が一時回復したけど雨。

なので回収には行けず。

でもなぜか体重min値になってた。

なんかトイレでお腹見てたら、

異様にぴっしゃんこだったからね。

 

 

 

 

アミの会(仮)「嘘と約束」

嘘と約束
アミの会(仮)

光文社 2019年04月18日

by ヨメレバ

 

 

 

 

相反するけれども…

この2つのテーマは反するものなので、違和感を覚えるでしょう。

まず最初のワードがネガティブな意味合いも持ちますからね。

だけれども、ちゃんと2つはこの物語の中に入り込み

様々な世界を形成しています。

 

中にはとてつもなく破滅的な展開もあったり、

結末まで読み、よく振り返ると「うへー…」になるものもあります。

あ、あとある生き物が好きな人は必読なのも!!

 

感想

とても濃くてよかったです。

最初の作品からまずすごいのよね。

ここにいる登場人物はいわゆる「嘘」によって

傷つけたり、傷つけられたり、どっちも体験している人がいます。

 

どっちも経験している人は、

実はその経験をしている別の人と関係があります。

被害者と加害者の関係です。

ただし、この関係性はどちらとも取れるのです。

なぜならば、事故現場が悪用できる場所だったから…

 

そしてどっちも経験している人間は

その関係者がその手段を悪用する人間でした。

厭ゆる少年は毒親の犠牲者だったのです。

 

だけれども、その後に彼らは相応しい職業にいます。

そういう経験をしたからこそ、わかる職業です。

勘なんだろうね…

 

それゆえに嘘を見抜いているのですから…

 

そして意味が分かると怖い作品は

あからさま嘘をつく少年のお話「パスタ君」です。

 

その嘘つきパスタ君が

家に連れて行ってくれると言っていたのですが

最初は断られてしまいます。

その後行くことはできたのですが…

 

実は、その中である人物の挿話が入ります。

なぜパスタ君は「嘘をついた」のか。

これ、結末を読んだ後で考えると思いますよ。

つまりそれはね…

 

主人公の少年がたどる結末の真相はぼかされていますが

よく考えるとそういうこと、だと推測できちゃうんです。

うげー、と思うことでしょう。

 

あとはなぞなぞを出した少女の答えを探るその親の恋人のお話

「青は赤、金は緑」です。

 

これはいわゆるねこちゃん小説です。

だけれども世話をする女性(上記のなぞなぞを出した子の親の恋人)は

猫が好きではない、というよりは興味がないのです。

 

その興味がない描写は猫のGEROに驚くところで

よくあらわされていると思います。

はい、うちのはねっかえり猫はよく吐くので

その気持ちはよくわかります。

(デブネッコはアレルギーのものを食べない限りそれはない)

 

約束は少女の謎を解く部分、

嘘は猫を預かってほしいという友人の預かってほしかった理由です。

 

これはどれも傷つかない、やさしい作品です。

 

おわり

今回の作品は全部よかったのよ!!

一見よさげに見えた人がとんでもない人だったとか

ある「惚れ薬(?)」にまつわる事件とかさ。

でも書ききれんよ!!

 

そういえば2冊新刊が出てたのよね。

読む機会あるといいなー!!

 

おわり