超雑読と趣味と

乱数の女神の子らしく、誇らしくありなさい。

【暗い過去と、さらに奇怪な出来事】宮本輝「睡蓮の長いまどろみ(上)」

主人公は普通に生きているものの、抱えているものがハードな作品です。彼は生みの親に実質捨てられています。そしてひょんなことから、その捨てた親に普通を装い、あっているのです。なぜ彼女は、彼を捨てたのか…

【人類の逆襲、始まる】グレゴリイ・ベンフォード「輝く永遠の航海(上)」

長かったシリーズもこれにておしまいとなります。当初はここまでは書かれないはずだったんですよ…?ついに機械に押圧され続けた人類に逆襲のチャンスが訪れます。まるで一人の青年を待つかのように…

【何かとんでもないものを盗む模様です。】西尾維新「掟上今日子の旅行記」

眠ってしまうと記憶をなくしてしまう「忘却探偵」8冊目の今作は舞台はフランス。エッフェル塔を盗み出す怪盗が現れたようでひょんなことから隠舘厄介はその事件に巻き込まれてしまいます。

【花見のはずが…壮大な名所巡りへと。】高田崇史「QED~ventus~ 御霊将門」

こちらはQEDのサブ的な感じの作品です。殺人事件は起きませんがちょっとした事件(ただし終盤ダーク)は発生します。単なる花見のはずがだんだんと規模が大きくなっていくぞ…!!

【起死回生と、本能と】桐野夏生「光源」

起死回生をかけた映画製作、そこにはまあまあいろいろと訳があって…人間の醜さ、がめつさ…いろいろ浮き出てくる作品です。だけれどもその表現が強烈すぎる故、読者は選ぶでしょうね。

【一人きりで乗り越えた先は…】グレゴリイ・ベンフォード「荒れ狂う深淵」

このシリーズももはや残り1冊となりました。一番読みごたえがあると思います。親の意志に反し、助けてくれた友とともに逃げた青年。そこに待ち受けるものは…

【あなたは著者に、だまされる】西尾維新「掟上今日子の家計簿」

眠ってしまうと記憶が失われる忘却探偵の7冊目。今回は読者を欺く作品が目白押しとなっております。そして珍しく記憶をあえて消しますぞ…