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【人類の逆襲、始まる】グレゴリイ・ベンフォード「輝く永遠の航海(上)」

連日運動日和となっております。

これならば飲酒も許されるな…!!

(でも飲むものないからデトックス目的以外のまない)

 

 

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グレゴリイ・ベンフォード「輝く永遠の航海(上)」

輝く永遠への航海(上)
グレゴリイ・ベンフォード

早川書房 1997年06月30日

by ヨメレバ

 

 

 

 

あの人、再登場。

これはうれしい展開でしたね。

前の巻の終わりにちらっとは出てきましたがね。

あのナイジェルが再登場します。

 

そして時系列を見て驚きましたね。

そりゃあ登場が途中でないわけだ。

3万年経過してるんじゃねぇ…

 

と、思うとさどれだけあなたたち機械に

悩まされて絶望的な生活送ってきたのよ…

もうさ、やんなっちゃうよなぁ。

 

感想

ここにきて、比較的読みやすくなります。

ただし、鬱展開がないわけではありません。

ナイジェルの体験の描写では彼が

家族をグレイ・メカの猛攻により亡くしてしまうのですから。

(ただし完全死ではありませんでした)

 

それとトビーはどうやら

機械文明に抑圧された人類を解き放つ

キーとなっているのは確かなようです。

このシリーズ以前には弱ささえ感じた彼も

後半のある場面で機械たちが生み出したものに対する

「不備」に関して気付くんですよね。

 

ちなみにこの作品は実はナイジェルのその後の生活が結構メイン。

時には絶対的女王様的存在にとっ捕まってしまい、

大変な目に遭ってしまいます。

(ただし、奇跡的に上記のグレイ・メカが出没し

事態打開となりますが)

 

そして時はたち…という感じでしょうか。

トビーとナイジェルとの邂逅後

二人はすべての鍵があるであろう

<銀河系図書館>に赴くことになります。

 

底でもその情報を得ることを快く思わない連中からの

執拗な攻撃を受ける羽目となり

またもやトビーは一人ぼっちとなります。

 

終盤には今までに出てきた

未知の存在が出てきます。

だけれども、注意深く読んでいきましょう。

 

変化に気づくはずです。

そう、ついぞ人類側からの

機械文明への攻撃が始まったのです。

 

確かに頭脳という点では彼らは優れています。

これは否定しようがありません。

だからこそ彼らは人類に対して圧倒的優位に

立つことが可能だったわけです。

 

だけれども、彼らにはある種の感情を

持ち合わせていないのです。

というかこの小説の舞台でもやはり

持ち合わせてはいないのです。

 

なのでメカには芸術というものは作りえないということ。

AIならば可能なのかもしれませんが

多分この小説中ではその雰囲気はないのよね。

 

意味ありげな展開で終わります。

 

おわりに

ようやく読みやすくなったよー…

読むの難儀だったなー。

読むのに難儀な作品は確かに一定数はあるけど

これはきつい部類だった…

 

次でラスト。

人類に未来は訪れるのかしら。