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【一人きりで乗り越えた先は…】グレゴリイ・ベンフォード「荒れ狂う深淵」

年末ですね…大雪が降ったりとなかなか難儀なものです。

だけれども、なんかここ数日は充実していますね。

(実は超便利機能を見っけてテンションだだ上がり)

 

 

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グレゴリイ・ベンフォード「荒れ狂う深淵」

荒れ狂う深淵
グレゴリイ・ベンフォード

早川書房 1995年11月30日

by ヨメレバ

 

 

 

 

運命の渦に、引き寄せられる

宇宙船ある後に乗ったキリーン一行は

その航路を導かれるまま、ある場所へと連れられます。

そこには彼らにはなかった文明が出てきます。

 

そこで息子のトビーはアスペクトの提供を求められます。

だけれども…

 

感想

この作品が難解だけれども、一番シリーズでは

今のところおもしろかったかな。

相も変わらず人間側には不利な状況だけれども

トビーの親への反抗が一種輝いて見えるんですよね。

「成長」とも取れるかな。

 

だけれども一人と1匹(クゥアートね)が飛び出した先は

いろいろなもののるつぼともいえる場所。

キリーンたちを導いた者たちが行くなといった場所ですので

それはそれは危険な場所です。

 

現実的が彼らに襲い掛かり、

途中トビーは大切な友である異形のレディー(!)

クゥアートを見捨てる選択肢を取らねばなりませんでした。

 

そこからはもちのろんのこと、一人です。

危険も何もかも一人で乗り切らねばならないのです。

途中ありとあらゆるものを跳ね返す壁に当たったこともあります。

 

そしてアスペクトを奪還しようとする存在にもあたります。

(この場面は実はシリーズを通して読んだ人にはここの章は

最後ニンマリできるはずです)

 

そしてすべてを通り抜けた先には…

これまた通して読んできた人にはニンマリできる存在が

出てきてくれます。

(多分これは予想できるんじゃないかしら)

 

そして、この巻にもシリーズ通して人類を苦しめた

メカの絶対的脅威、マンティスの影がちらつきます。

どうやらキリーンやトビーたちが持つ「何らか」に関して

なんとしても欲しようとしているようです。

 

まあ、それが何かはまだ完結はしていなくても

何かはおのずと理解できてくることでしょう。

それはメカには今現在も所有していない要素ですから。

 

たといそれを獲得しても…?

 

おわりに

この作品はトビー視点になってから面白かったです。

ただし、そこに至るまでは読みづらくなっていますので

SF(とりわけハードもの)が苦手な人にとっては

拷問に等しいかもしれませんね…