大事なものをきちんと飾り、
宝物庫にも入れておきました。
大事にするよ、素敵なものをありがとう。
罪深き眺め 東京創元社 1991年02月
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のぞきからはじまり殺人まで
なんという土地なんだ…
このイーストヴェイルという地域は
犯罪の温床だったのです。
得体のしれないのぞき事件に始まり
押し込みまで起きていたり…
そして最悪の事態が起きてしまうのです。
何者かによって老婆が殺されたのですから。
早速事件に乗り出すバンクス警部。
しかしその事件を追いかけるさなか
魔の手は妻にも迫ってきたのです。
感想
まあまあいろいろ起きますこと。
ミステリー作品でここまで多くの事件
(しかもそれぞれ仕立て人は別)を読むのは
はじめてかもしれませんね。
今回の作品はアンフェアな作品なので
無理して犯人を追いかけようとしてはいけませんからね。
そもそも複数犯ですしおすし。
それに内容もかなりゲスいというか
いわゆる~砲に出てくるような内容が
そのまま出てきているような感じなのよねぇ…
しかも一連の様々な事件の関係者は
不可抗力で犯罪に手を染めることになるんだけど
その結果とんでもないおみやげもらっちゃうからね…
この「おみやげ」という表現で
ナニが起きてしまったかはお察しいただければ幸いです。
まあわかった人はそれが正解ということで…
ちなみに上記の通りで事件には殺人事件が絡みます。
ただし思ったほど凶悪なものではありません。
現場の状況も実は…なので。
だけれどもその真相を聞いたときに
まったく犯人には同情できず
むしろ「あなたなにしでかしてましたっけ?」
と憤慨してしまいましたからね。
まあそこいら辺の事実は
結局表には出ず、
そのネタを知っていた人も実質封殺されましたが
(この人に関してはその後FO)
確かにバンクス警部の言う通りで
もしもきちんと何らかの対策を打ってさえいれば
この殺人の悲劇に関しては
起きなかったと思うのですよね。
でも…その場合は隠していた
「アレな」ものが結局は露呈する可能性があるのか
と思うとやっぱり詰みだったように
思えてなりませんね…
私はこういうのは嫌いではありませんが
ミステリーの楽しみの要素が
あまり感じられない作品なので
その手のがダメな人は手に取ることはお勧めしません。
おわりに
まあ読む人選んじゃうけど
海外作品のこの手の大好きなんだよね。
まだまだしらないシリーズものいっぱいあるから
もっともっと出会えるといいなぁ…